再使用型ロケット
こんばんは、チェスです。
金曜日の東根、今週は毎日「これでも梅雨入りしたのか?!」と言いたい様な暑さですが、結局今日も最高気温30℃を越える気温になった模様です。ただ週末は雨や曇りの予報が出ているので、気温も下がると思います。
少し前のニュースになりますが、ホンダが北海道大樹町で再使用型ロケットの飛行試験を成功させた動画が公開されていました。少し前と書きましたが、ほんの数日前のことだと思います。まだまだ小さな試験用ロケットだと思いますが、脚のついているロケットがエンジンを噴射して垂直離陸、約300m弱上昇した後、今度は下降してきて一度仕舞った脚を出し、着陸直前に再びエンジンを噴射して鮮やかに着陸。見事ですね。
再使用型ロケットと言えば、既に実用化してバンバン打ち上げているのが、スペースXのロケットです。スペースXの再使用型ロケットが打ち上げ後に戻ってきて、減速噴射して着陸した所を見た時は、正直「これはもうこれからはスペースX一択になってしまう」と思ったものです。
以前に記事でも書いた記憶がありますが、使い捨てロケットが費用面から無駄が多い、それで再使用可能な宇宙往還機としてNASAがスペースシャトルを開発運用しました。ところが再使用するための整備にかかるコストが半端なく大きく、これなら使い捨てロケットの方がまだしも安い、となってしまってスペースシャトルは引退し、後継システムは開発されませんでした。
が、「再使用」に大胆に挑んだのがスペースX社で、打ち上げ用の第1段を地上に戻して再使用できる様にしたのは凄い。
実はJAXAも以前から再使用型ロケット(RV-X)の試験研究をしていましたが、ある程度の段階で試験は打ち切りになり、今はこの技術をフランス・ドイツとの国際協力でCALLISTO(カリスト)という名前のプロジェクトに移行しています。国際協力による実証機の試験はどうなっているのか、あまり報道が無いのでわかりませんが、エンジンなどの技術蓄積はそれなりにある筈ですから、早く新しい試験実証機を見たいものです。
と思っていたら今回のホンダの試験成功です。この試験があまりにも鮮やかに成功したので、次の段階でもっと大きく、より高い高度まで上昇しての試験に成功すれば、日本ではホンダが最初に再使用型ロケットの実用化に成功するのではとも思います。面白いことになりました。
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