どうやら心配は不要
こんばんは、チェスです。
3日程前の記事で、小惑星2024YR4が2023年に地球に衝突する確率が3%程度に上がった、と書きましたが、続報が出ました。
新たな観測データによる軌道計算結果の評価だと思いますが、この小惑星の地球への衝突確率は0.28%まで低下したとのことです。
前の記事にも書きましたが、何せ相手は物凄く小さい存在ですので、その精密な軌道計算は厄介です。ですがさすがに昨今の観測技術と手段は一昔前とは違いますので、観測データが蓄積されていったことで、更なる軌道計算ができ、まあどうやら衝突の心配は無くなった、と言っても差し支えないところになりました。
この問題の小惑星は、いわゆる「地球近傍小惑星」に分類されるのだろうと思います。地球の公転軌道とクロスする、あるいは極く近い軌道を有する小惑星というのがいくつか知られていて、「はやぶさ」などの探査機の観測対象になります。地球軌道とクロスしている軌道で、黄道面傾斜角が小さければ、いつかは接近あるいは衝突するという可能性はあるわけで、そういうちょっと危ない小惑星については観測リストができているものと思います。
ただ、宇宙空間というのは我々が思っている以上に広いので、滅多なことでは衝突はしない、か、するにしても宇宙的なタイムスケールを必要とするという認識で間違ってはいないのでしょう。
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