スターシップ 4回目の飛行試験
こんばんは、チェスです。
金曜日の山形、曇りがちのお天気で、一日雲が取れることはありませんでした。そのためか、気温は昨日よりは少し低かったと思います。
昨日の記事で書きましたボーイングの有人宇宙輸送システム・スターライナーは無事にISSにドッキングして、2人の宇宙飛行士がISSに移りました。
といっているさなか、ボーイングを周回遅れどころか、かなり引き離してしまったスペースX社のスターシップが4回目の飛行試験を行って、1段目ロケットのスーパーヘビー、宇宙船であり2段目でもあるスターシップ共に大気圏再突入からの着水に成功したというニュースが入ってきました。
スターシップは、その大きさ、軌道への物質投入重量共に従来の宇宙輸送システムとは比較にならない程の大きさであり、仮にこれが完成、実用化した暁には、宇宙輸送は大革命を迎えるとまで言われている、化け物の様なシロモノです。それほど大きな質量を宇宙へ輸送することができるだけでも凄いことですが、1段目のスーパーヘビー、2段目で宇宙船のスターシップ共に完全再使用型であるため、宇宙輸送コストが劇的に下がるとも言われています。
以前の記事にも書きましたが、スペースX社の開発手法というのは独特であり、とにかく試験用の試作ロケットをどんどん作って飛ばしてみる。最初の方は十分に技術が熟成していないため、派手に失敗をしますが、その失敗は言わば織り込み済みであり、失敗の際の試験データを生かして次の試験機を改良し、また直ぐに飛ばすという繰り返しを短期間に行います。そのため、これまでの宇宙開発の常識では考えられない短期間での開発に成功している様なのです。
スターシップは、たくさんの人を乗せる宇宙船型の他、人工衛星打ち上げ型、軌道上で宇宙船に燃料を補給するタンカー、といくつかのタイプが考えられています。全部実現すれば、これは確かに有人火星探査は楽に実現しそうで、イーロン・マスク氏の目標「火星植民地の建設」も彼が生きているうちにやってのけそうです。
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