ひとみ リベンジ
こんばんは、チェスです。
金曜日の山形、もうそろそろ東北地方としては秋の気配を感じる頃だと思うのですが、今日もまた猛暑の一日でした。
さて、JAXAの、というよりこいつはまず間違いなくISAS(宇宙科学研究所)の方の衛星だと思いますが、かなり以前に所定の軌道に投入され、つまり打ち上げには成功したものの、軌道上でトラブルが発生し、これはおそらく構造が維持できなくなって分解してしまったと思われる「ひとみ」と命名された人工衛星があります。「ひとみ」は日本の「すざく」に続くX線天文衛星であって、ほんの僅かの期間しか観測ができなかったのですが、それでも相当の観測結果を得られたため、想定通りの観測ができたとしたらX線観測による天文学への貢献は計り知れないものがあったと惜しまれました。
それが長い年月を経て、いよいよ明後日の日曜日、「ひとみ」の後継機の打ち上げによってリベンジを果たす機会がやってきました。
今回の「ひとみ」後継機は「XRISM」(くりずむ)という名前になっており、「ひとみ2号」といった名前にはなりませんでした。XRISMは、「X線分光撮像衛星」の略でありまして、衛星の機能や目的は「ひとみ」と特に変わるところはありません。地上での観測では、天体からのX線を観測することは不可能に近いので、衛星がX線観測を行うのは極めて合目的的であり、必然性があるものなのです。おそらくは、世界中のX線天文学を専門としている天文学者が、XRISMの打ち上げを待ちに待っているものと思いますし、それだけの期待を背負っています。明後日日曜日の無事の打ち上げは注目されています。
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