H3の2号機はH3-22
こんばんは、チェスです。
金曜日の東京、薄雲は多かったものの、特に天気の崩れは無く、昼間は快適な気温の一日でした。
さて、早い所次のH3ロケット2号機の打ち上げを成功させて、次期基幹ロケットH3の安定した能力を示さねばなりませんが、何分新規開発要素が多いですから、いくら万全を期したと言っても2号機も再び失敗する可能性はある。それで試験機2号機のペイロードには「だいち4号」は搭載せず、ダミーを載せて事実上の「カラ打ち」になるという決定は一昨日の記事で書かせていただいたところです。
今日は、その試験機2号機の構成が変わるということをお伝えします。
当初、H3試験機2号機は、H3-30という構成で打ち上げる予定でした。これは、ハイフンの後ろの数字がロケットの構成を表しています。最初の数字が第1段ロケットのエンジンの数で、その後ろがSRB(固体ロケットブースター)の数です。ですので、H3-30というのは、第1段ロケットに3基のエンジンを積み、SRBは無しという構成です。実はH2Aロケットでは第1段に2基のエンジンを積んでいますが、エンジン3基というのはH3ロケットで初めてになります。
ですが、ご存じの様にH3は最初の試験機の打ち上げを失敗しています。そのためか、試験機2号機の構成を、当初のH3-30から、H3-22(第1段の2基のエンジン、SRB2本)に変更することになったようです。
おそらくこれは、初めてとなるエンジン3基よりは、手堅くエンジン2基で打ち上げておいて、とにかく技術的な成果を挙げようという判断が働いたのではと思います。
またペイロードも、ダミーのみでは能力は余りますから、リスク承知の上で相乗り衛星を載せることも検討している様です。この場合には本当に「上手くいけばめっけもの」くらいの搭載になりますね。
スペースXみたいな短期間の打ち上げは無理にしても、まあとにかく、早い所巻き返さないといけませんから、この判断は致し方無しと思います。
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