こんばんは、チェスです。
土曜日の東京、雨は結果として殆ど降らなかったのですが、昨日同様湿度が高く、非常にムシムシした一日でした。気温以上に不快に感じる湿気のためでしょうかね。
そして明日は、半数改選の参議院議員選挙です。重要な国政選挙であることは間違いないのですが、どうにもこうにも盛り上がりに欠ける。勿論、与野党の間で争点というのはあって、例えば暫く前の金融庁のパンフレットに書かれていた、年金受給年代には2000万円の貯金が必要ですとか、つまりは年金の制度改革が必要なんではないか、という問題ですね。
勿論、今年の秋には消費税が8%から10%に増税される予定になっています。消費税は、最終消費者が負担する税金なので、所得の少ない人ほどその負担割合というのは増える、つまり逆進性があるということはかねてから指摘されている税金です。所得に直接かかる所得税は、これはたくさん所得がある人ほど、税率は高い=累進課税という仕組みになっていますから、逆進性ということはあまり言われてこなかったけれども、この直接税のメインである所得税だけではこれからの日本は色々立ち行かなくなったので、間接税という仕組みで消費税が導入された。その税率が10%になる、ということは、しかし2回ばかり実施が延期されていますよね。で、現在の日本経済の状況から見て、さて今年の秋の10%への増税は適切なのかどうなのか、という議論がもっとあってもよさそうにと思うのですが、これは全くと言っていいほど無い。
どうしてかというと、消費税を段階的に10%にしますよ、と決めたのは、民主党政権の末期、野田内閣の時の、民主、自民、公明の3党合意という奴で決めた。その民主党というのは、自民党政権に変わって分裂してしまい、立憲民主党と国民民主党になったのだけれども、この両党は元は民主党ですから、消費税10%を決めた時の与党だった訳だ。だから、消費税増税反対、などという声を上げるわけにはいかないのですね。
勿論、消費税の増税ははっきり反対、といっている政党はありますよ。ただ、与野党対立の争点としては、消費税はならないのが、どうも国政選挙が盛り上がらない理由なのではあるまいかと思います。
先程書きました年金の制度改革にしたところで、2009年からの民主党政権時代に何とかする筈が、結局なにもできなかった。となればこれも与野党の争点となりにくいのです。
争点がはっきりしない以上は、「どこへ投票すればいいのかわからない、はっきりしない」と思っている人は、そもそも投票に行かないとなります。これは与党自民党に有利に働きます。結局、参議院の勢力図は自民党がしっかり勝つ、と、そういうことになるでしょう。
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