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北方領土

 こんばんは、チェスです。

 木曜日の東京、漸く、といっては変ですが、冬らしい冷え込みの朝、すっきり晴れて、その青空が安定して一日続きました。移動性高気圧が大陸からやってきたので、このお天気は明日くらいまでは続きそうです。

 さて、シンガポールでうちの総理大臣と、ロシアのプーチン大統領が首脳会談を行った結果が「56年の日ソ共同宣言を元に平和条約交渉を進める」ということで、大きなニュースになっております。ニュースでも解説されていますから、別に繰り返す必要もないかと思いますが、日ソ共同宣言というのは現在のロシアの前身であるソ連との国交正常化を目指していた日本が1956年に締結した外交文書(条約)で、北方領土に関する部分は「ソ連は、平和条約締結後に、色丹島と歯舞諸島を日本に引き渡す」と書かれているわけです。
 ところが時代は東西冷戦が始まってしまい、平和条約の交渉自体が止まってしまった。日本の方からは「北方四島(北方領土)はそもそも日本固有の領土であり、戦争が終結したからには返してもらうべきもの」と考えているのに、ソ連の方は「戦争の結果としてソ連領になったのだから、その結果を受け入れるべき」と考えているから、そもそも議論の前提が違うのですね。
 そして東西冷戦のために北海道は昔ソ連が攻めてきたように、またも攻め込んでくるやもしれない、ということで、北海道には陸上自衛隊の4個師団を配備して、そのうちの第7師団は日本最強の機甲師団になったくらい、北からの脅威ということが言われていました。そして日本は日米安保条約でアメリカと同盟を結んでいますから、ソ連から見れば、島をうっかり返せばそこに米軍が駐留するだろう、それはヤバいだろうと考えます。
 そんなこんなで、「固有の4島一括で返せ」「あれは戦争の結果だから諦めろ」の様な状態がずーっと続き、そのうちに共同宣言の相手だったソ連は崩壊して、ロシアに変わってしまっ た。(まあ、ロシアは「56年の宣言文はロシアが引き継ぐ」とは言ってくれていますが)

 東西冷戦状態は無くなった、とは言うものの、依然としてアメリカとロシアは核兵器を大量に抱えて睨み合う関係であることには変わりは無い。だから今回もプーチン大統領は「平和条約が締結されれば色丹島、歯舞諸島を引き渡すが、そこには米軍は駐留させてくれるな」と言っているのですね。
 たぶん今や国内的には「もはや4島一括返還なんていうのは、ロシア相手にはどうもならん、2島でも帰ってくればそれでいいのでは」という感じでまとめるのは易しいと思います。が、「米軍を駐留させません」と約束するのは、これはアメリカにウンと言ってもらわないといけないので、かなり大変かもしれない。ただ、現在のアメリカの大統領は、米軍の駐留経費は減らしたいと思っている様だから、交渉次第ではチャンスかもしれない。何とか2島でも帰ってくると良いですね。

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