スペースデブリ
こんばんは、チェスです。
木曜日の東京、朝は曇っておりましたが、やがて雲が取れて晴れてきました。ただ、西から南岸低気圧が接近中とのことで、おそらく明日の金曜日はお天気が崩れる予報が出ています。
JAXAから、現在ISSに結合中の「こうのとり6号」に関して「ISSからの分離が1月28日、地球大気圏への再突入が2月6日」というスケジュールが発表されました。
先日、この「こうのとり6号」で輸送し、日本の実験棟「きぼう」に設置された超小型衛星放出装置によって、これも「こうのとり6号」で輸送された超小型衛星6基の放出に成功した、との発表もありましたので、もっとも大きな任務であるISSへの物資輸送を始め、今回予定されていた諸々の任務に無事に成功し、「こうのとり6号」がISSから離れて、大気圏へ再突入してしまう日も近くなってきました。
とは言え、分離から、大気圏再突入までの日が離れているとは思いませんか?ISSから離れて、軌道を変更するのに9日間もかかるわけが無い。
実は、この期間を利用して、「こうのとり6号」は「スペースデブリ除去のための実証実験」を行う予定となっているのです。「スペースデブリ」とは、文字通り、宇宙のゴミ。地球周回軌道上には、実際に働いている人口衛星の他に、ロケットの上段部であるとか、機能を停止してしまった衛星、JAXAの「ひとみ」の様に分解してしまったと思われる衛星など、ものすごく多量の人工物が「ゴミ」として回っています。確か、マンガ「プラテネス」の冒頭部分は、このスペースデブリが原因でスペースプレーンが事故に遭う様子が描かれており、このマンガの主人公は、スペースデブリの回収会社の社員という設定だったと思います。
ことほと左様に、いずれは国際的な大問題になるであろう「スペースデブリ」。こいつをどうやって除去するかは色々研究されていると思いますが、今回「こうのとり6号」は、最後のご奉公として、その実証実験を行うそうです。
「科学技術」カテゴリの記事
- 大西飛行士 ISSに到着(2025.03.17)
- どうやら心配は不要(2025.02.22)
- 小惑星の衝突確率(2025.02.19)
- H3ロケット5号機打ち上げ成功(2025.02.02)
- ベピ・コロンボ最終スイングバイ(2025.01.11)
コメント