FXそろそろ決まる?
こんばんは、チェスです。
今日は12月8日。
日本のマスコミは毎年8月15日の太平洋戦争敗戦の日については、これは大きく取り上げて特集なども組んだりしますが、真珠湾攻撃のあった開戦の日、12月8日はあまり取り上げませんよね。
当時アメリカ合衆国は、真珠湾攻撃を「卑劣なだまし討ちだ」と国を挙げてキャンペーンをはり、国民に日本への敵愾心を煽ったのでした。
そして今、日米関係は安全保障条約という軍事同盟にある。日本の安全保障というのは、アメリカにまるっきり頼りっきりなのです。
こうした大前提は些かも変わってはいない。
でもって、小生のこの記事で取り上げるのは実はこれで3回目になるのですが、航空自衛隊が使っている戦闘機(F-4EJ改)の代わりの次期戦闘機=F-Xをどうするか、そろそろ決めないと本当にヤバい。何故ってF-4EJ改は老朽化が進んでいて、もう退役が始まっているからですね。
で、以前の記事にも書きましたが、現在F-Xの候補として残っているのは次の3機種。
米国ロッキード・マーチンのF-35(ライトニング2)
米国ボーイングのF/A18(スーパーホーネット)
欧州BAEのユーロファイター2000(タイフーン)
それぞれに一長一短があって、「これで決まりじゃない!」という決め手に欠いているので悩ましい。
まずF-35は第5世代の戦闘機で、ステルス性が高いし制空戦闘能力も一番高い?「?」を付けなければならないのは、開発中の戦闘機であって、主導的な米国でも配備されるのは当分先だからなのです。ただ、「とにかく制空戦闘力の高い能力の戦闘機が欲しい」という航空自衛隊は、これに決めたいでしょう。ですが、今もって開発中で、航空自衛隊が想定する導入スケジュールに間に合うのか、非常に疑わしい。
開発が長引いているということは開発費用が膨大に嵩むわけで、これが機体の価格に反映され、上記3機種の中ではダントツに高い。米国の配備でも86億円とか言われています。
我が国は、防衛産業における技術維持のためにも、できれば国内でライセンス生産をしたい所ですが、F-35は共同開発戦闘機であって、その共同開発国の英国でもライセンス生産は認められていない。共同開発国ではない我が国にライセンス生産を認めるとは思えません。
次に、F/A18は、最初のタイプがデビューしてから随分と年数が経過している、今となってはちょっと最新鋭とは言い難い戦闘機です。F-35とは逆に実戦配備されて長いですから決まれば確実に実機がくるでしょう。ただ、勿論ボーイングは最新型を売り込んでいるわけですが、航空自衛隊が「とにかく強い戦闘機が欲しい」と思っている中で、選ぶでしょうか。
元のタイプが空母で運用する艦上戦闘機ですから、航空自衛隊にとっては「要らない」余計な仕様、装備があるのもマイナスです。
そうしてみると、消去法で残るのはユーロファイターです。
確かに未だかつて、航空自衛隊はアメリカ製以外の戦闘機を買ったことはありません。それは最初に書いたとおり、何と言っても我が国の安全保障はアメリカに頼っているという環境が大きいと思います。
が、しかし。
それでもなお、配備がいつになるかわからないバカ高い、しかもライセンス生産できそうもない機体を買うのか?ここはアメリカさんがあっと驚く(パールハーバーの如き)奇襲逆転劇で、ユーロファイター買ってもいいのではないでしょうか。BAEは、ライセンス生産を認めると明言していますから、国内防衛産業にとっても良い。たぶん、ユーロファイターはF-35と比較すれば弱い戦闘機なのかもしれませんが、F-35は同盟国の戦闘機ですから相手として想定しなくて良いでしょ。ユーロファイターは1機あたりの価格はF-35に比較すればかなり安い(筈)東日本大震災からの復興で大金が要る日本にとって、これは大きい。
以上は軍事素人の戯言ですけどね。
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よし!ドル安・ユーロ安だから、ユーロファイター買ったれ!
フランスのダッソー・ラファールでもいいぞ!
投稿: <鈍速> | 2011.12.09 22:26
>鈍速さん
ユーロも数年前に比べればかなり安くなりましたからね。ウチにあるユーロ札は今や塩漬けでございます(泣)。真面目に考えてもタイフーンはスーパークルーズ能力も持つ、防空識別圏の広い日本向きの戦闘機だと思うのですよね。
投稿: チェス | 2011.12.10 21:19