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正確な議論をしないと

 こんばんは、チェスです。

 福島第1原発の原子炉1号炉~3号炉の状況は、依然として厳しいものであるようです。
 昨日、5月12日の東京電力の会見にて東電は「1号炉はメルトダウンしていることを認めた」なんて書かれた記事がありましたが、実のところは「メルトダウン」という用語は正式な用語ではないのだそうです。

 小生は原子炉の構造や原発事故のプロセスについては全くの素人なのですが、原子力発電の原理くらいに関してはさすがにわかります。

 現在問題になっているのは、圧力容器内にある原子炉の燃料棒や制御棒の集合体が溶けてしまって、圧力容器に穴を開けて格納容器にまで全て落ちてしまったのかどうか?という点。
 質問する方も、答える方も、「メルトダウン」という用語をきちんと定義しないで「起こったのか、どうか」とやっているものだから、その報道に接する方もいたずらに不安を煽られる。

 燃料棒や制御棒の集合体が溶融してしまった、これは「炉心溶融」というのですが、これが発生してしまったことはどうも確からしい。東京電力は圧力容器の水位計を修理して計ってみた結果、考えていたよりも水位が低かった。ということは、炉心溶融の結果として圧力容器に穴が開いてしまい、水がそこから出てしまった。溶融した燃料棒などが圧力容器の底を溶かして、格納容器に落ちてしまったか、格納容器も破られて原子炉建屋の基礎にまでいってしまったか、それは今のデータからはわからない。
 燃料が格納容器に落ちると、格納容器には多量の水がありますから、これと反応して水蒸気爆発を起こす危険がある。水蒸気爆発を起こせば、放射性物質が多量に撒き散らされるから、物凄く深刻なことになります。今もっとも心配なのは、この点でしょう。

 炉心溶融はしたけれど、溶融した燃料の多くが圧力容器の底に留まっているのであれば、すぐに水蒸気爆発がおきる可能性は低いわけです。このへんのわかりやすい報道をせずに「メルトダウン」がどうの、とやってもその意味するところは判然としませんよね。 

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