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地球儀

 こんばんは、チェスです。

 今朝の「ズーム・イン」で伝えられていましたが、新年度~学校は新学期というんだっけ~を前にして、地球儀が売れているのだそうです。
 小学校でも中学校でも、社会科とか世界地理の授業で使うのは、大抵「地図帳」ですよね。

 日本地理、各都道府県や、日本を分割した地方を教えるのであれば、平面的な地図で十分です。
 外国の地理でも、「ヨーロッパ中央部」とか「極東アジア」くらいの範囲なら、そろそろ誤差は出るけど地図でも大丈夫でしょう。「北米大陸」となると、少しヤバいが、ま許容範囲かな。

 しかし、世界地理となると、なにせ地球が相手であるからして、平面的な地図で教えるというのは実は中々無理があるわけです。元は球に近い立体である地球を平面である地図として表わすには、「投影法」という方法(図法)を使います。世界地図を作成する色々な図法がありますね。
 たぶん我々が多く目にしていたのは「メルカトル」という円筒図法の一種です。みなさんもご記憶があるでしょう。この図法だと、経度線に沿った南北方向において、高緯度になるほどみかけの誤差が大きくなるという決定的な欠点があります。いやま、そういう図法で描かれた地図だから欠点というのは気の毒だけれども、見かけ上誤認しやすい。デンマーク領のグリーンランドや南極大陸は、見かけ上大きく描かれてしまいます。赤道~中緯度あたりまでは良いんですけどね。
 他の図法として、地球儀表面の地図をおおまかに切っていって平らにした如きのグード図法というのもある。(実際は勿論そんな風に作っているのではないです)
 ある1点、例えば北極点を中心に正距方位図法で円形に描いた世界地図は、国際連合の国連旗に描かれています。
 そんな感じで色々あるのですが、いかなる図法を用いても3次元の地球表面を2次元の平面に表現することの無理は生じてしまいます。
 あるいは、作成する国が世界地図の中心に描かれるのが一般でしょうか。日本製の世界地図だと、日本中心で右側には太平洋と南北アメリカ大陸、左側はユーラシア・アフリカ大陸ですよね。でも英国の世界地図を見れば、日本はユーラシア大陸の東の最果ての如くに描かれていますよね。正しく「極東」です。

 斯様に、世界地理を勉強するのには、地球儀に勝るものは無いのです。

 地球儀のメーカーさんにとって、恐ろしいのは政変などで国の名前が変わったり、新しい国が独立したりすることだそうです。地図は原版を直して刷り直せばいいですが、地球儀の場合にはそうはいきません。
 ソ連邦が崩壊して、ロシアといくつかの国が分離独立した時など、古い地球儀は使い物にならなくなってしまったわけですからね。
 ではあるのですが、例えば国際宇宙ステーションから地球を見れば、国別に色分けされた土地なんてものが見えるはずもなく、そこには空の雲と、海と大地が見えるだけなんですよね。そういう意味で言えば地球儀も便宜的な表現と言えますね。

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