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フィガロの結婚

 こんばんは、チェスです。

 このクロアチア~オーストリアのウィーン旅行では、普通の海外旅行より余計な荷物を持って行かざるを得ませんでした。
 その理由が、この日の夜に予定していた、シュターツオーパー=国立歌劇場でのオペラ鑑賞にあったのです。
 ここでのオペラ鑑賞は、最も安い立ち見席で雰囲気だけを味わうというなら兎も角、お値段の高い良い席で見るのであれば、相応の服装で劇場に入るべし、と出発前から各情報源は伝えていました。

 頑張って良い席~だから相当にお値段の方も張りましたが~を確保しておいた我々も、ですからこの日の夜だけのために、服や靴を持ち歩かねばならなかったという事なのです。

 で、ホテルに帰ると、その仕度を始めました。残念ながらスーツはいささか皺ができてしまい、革靴も形が崩れてしまっていました。
 しかし、今更仕方ありませんね。ま、到着直後にホテルに頼んでプレスしてもらうというテもあったかもしれませんが、最早時間がありません。

 タイを締めて、スーツを着て、ちょっと磨いた革靴をはいて、シュターツオーパーへ出発です。

 本日の演目は、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト作の「フィガロの結婚」

 原作の内容は喜劇であって、モーツァルトのオペラの中でも人気があり、更には有名なアリアもたくさんある、そのため言葉の意味がわからなくてもそれなりに楽しめる演目と言えると思います。

 シュターツオーパーへ着くと、まずはチケットを入手せねばなりません。
 日本からの手配により既にチケット代金は振り込み済にはなっていますが、何かの手違いでオーバーブッキングとか、そんな不吉なことも考えてしまいます。
 当日券売り場の窓口に並び、順番が来たら、「予約OK」の内容が書かれているEメールのプリントアウトを出して見せ、チケットを受け取ります。どうやら無事にチケットと交換できました。

 予約できた席は、日本のコンサートホールでは見ることは無い「ロージェ」という個室というかボックス席です。ホールの外側の階段などから、各ロージェにはそれぞれ番号の書かれたドアがあって、そのドアを開けて中に入りますと、まず小さなコート掛けや鏡のついたスペースがあり、コートなどはここに掛けることができます。
 座席は、3人×3列で、1部屋に9人が定員の様です。が、2列目、3列目になってしまうと、下手をすると前の人の頭ばかりを見て過ごすということになりかねません。一応2列目、3列目の椅子はそれぞれに少し高くはなっていて、見えやすくする工夫はされてはいましたが。
 でも我々の席は1列目でしたので、舞台をほぼ正面から見ることができる、最上と思える席でした。

 小生はクラシックは好きなのですが、日本でもオペラを生で観るということは殆どなく、専らオーケストラのコンサート派なのです。ですので、「フィガロの結婚」の全曲を通して、しかも生の舞台を観ることは当然初めてですから、各歌手の力量とか舞台の演出とか、全く論評はできませんが、男の役にもかかわらずメゾ・ソプラノが歌うケルビーノという役(こういうのを「ズボン役」というそうです。)をやった若いメゾ・ソプラノに関しては、実に伸び伸びと素晴らしい歌声を聴かせてくれました。実際彼女の人気は高い様で、終演後の一人づつのカーテン・コールでも、一際高い拍手が寄せられていました。

 オペラが終わると既に11時近くであり、その辺のレストランは閉まってしまい、さぁ晩御飯はどうしましょう?ということになりましたが、仕方なくホテルに帰り、未だ開いていたホテルのバーでお酒にサンドイッチで何とか凌ぎました。

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