さよならクロアチア-9日目
こんばんは、チェスです。
楽しかったクロアチア旅行も、ついに最終日を迎えました。この日午後3時過ぎの飛行機でウィーンに戻ります。
ホテルで朝食を摂り、一旦チェックアウトをしてから、大きな荷物はフロントに預けて、ドブロヴニク最後の観光に出かけました。
ドブロヴニクの旧市街を一望できるというスルジ山に登ってみよう!と元気なウチのカミさんが言うものですから、なんだか筋肉痛になりそうな?とは思ったものの、ハネムーンからあまり軟弱なところを見せるのもナンだ、と思って「それなら登ろうか!」と決行です。
このスルジ山は標高412m。大した山ではないのですが、山頂からの景色が良いため、かつては山頂へ一気に登るロープウェイがあったそうなんです。ところが1991年からのクロアチア独立紛争の時に、ユーゴスラヴィア連邦軍の攻撃でロープウェイが破壊されてしまって、以後再建されずにそのままのため、現在山頂へ登るには、頑張って徒歩で登るか、回り道にはなりますが車で登るかしか方法がありません。
我々は当然徒歩を選び、ガイドブックの地図を頼りに、このあたりから登っていけばいいだろう、と見当をつけて行ったのですが、どうも道に迷ってしまって、山登りになりません。困ったあげく、ドブロヴニク郵便局の配達人を捕まえて、「スルジ山へはどこから行けばいいのか?」と聞く羽目になりました。この方は大変親切で、道を教えてくれたあげくに小生を捕まえて「君はスポーツマンだから、楽勝だよ~」なんていうもので、参りました。
おかげでスルジ山へ登ることができましたが、登っている途中で、カミさんが腰に巻いていた筈のカーディガンが無くなっていることに気が付きました。どうも途中で落ちたのに気が付かなかったみたいです。山に登るに従って風が強くなってきたので、カーディガンは飛ばされてしまったかもしれないね~などと言っていたのですが、幸い帰りの道で拾うことができました。
さて、スルジ山を下山してホテルアルゼンティーナに戻り、ドブロヴニク空港へ行くためのタクシーを呼んでもらって、荷物を出して待っていると、さして待つほどもなくタクシーが来たので、ドブロヴニク空港へと向かいました。タクシーでは約20分程。クロアチア最南端に近い場所に国際空港になっているドブロヴニク空港があります。お天気は下り坂の様で、ポツポツと雨が降り出していました。
空港にある銀行の窓口で、クロアチアクーナをユーロに再両替してもらったときに、カミさんがとんでもないことに気が付きました。なんと、ホテルにチェックイン時に預けたパスポートを返してもらっていなかったのです。(ホテルのフロントがボンクラなのですが、我々も大事なパスポートを返してくれ!と言わなかったのは同様にボンクラでありましょう。)パスポートが無ければ一大事です。飛行機の時間は気になりましたが、兎にも角にもパスポートを取り戻さなくてはなりません。空港の到着口に待っていたタクシーを捕まえて、これこれだと説明し(こういう込み入った話はカミさんでないと無理)超特急でホテルへ戻ってもらい、パスポートを取り返してまた空港へとんぼ帰りです。この時のタクシーの運ちゃんの運転は、本当に怖かったです。何せ殆どブラインドコーナーなのにもかかわらず、強引な追い越しをかけるので、対向車が来ないかと命が縮まる思いがしました。
しかし、飛行機の時間に間に合わせるための時間を、カミさんは必要以上に大幅に余裕を持たせていたことが幸いし、飛行機には余裕で間に合うことができました。
オーストリア航空のボーイング737小型ジェット機は1時間ちょっとでウィーンに着きますが、この飛行機でも軽食のサーヴィスがありました。
さようなら、クロアチア。またやってくる機会があるかどうかわかりませんが、たくさんの思い出と、最後にとんでもない出来事と共にクロアチアを去りました。
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