ヨウ素、あるいはヨード
こんばんは、チェスです。
時々、日本ユニセフ協会から活動のニュースレターが送られてきます。
これを見ると、国連の機関による様々な支援が必要な子供たちは、まだまだ世界のあちこちに多いと知らされます。
日本ユニセフ協会のホームページはこちら
ちょっと紛らわしいのですが、日本ユニセフ協会は、国連のユニセフ(United Nations Children's Fund=国連児童基金)の出先機関ではなく、民間におけるユニセフの協力機関という位置づけの組織です。ユニセフの活動を資金面でバックアップする組織といえばいいでしょうか。
今回のニュースレターに、ヨードの事が解説されていました。
ヨードというと、皆さんは何を連想されますでしょうか?
でんぷんにヨードをたらすと、青くなるでんぷん反応は、確か小学生の実験でやりましたよね。
あとは、消毒液としての「ヨードチンキ」略称「ヨーチン」という奴かな。
ヨードは、元素名で言えばヨウ素といいます。塩素や臭素と同じ、「ハロゲン元素」の仲間で、陰イオンになります。
人間の身体の中では、甲状腺ホルモンとヨウ素は密接な関係があるそうです。ほんの僅かしか必要はないのですが、しかし、そのほんの僅かが欠乏すると大変なことになる「微量栄養素」なのだそうです。
ところが、我が国・日本においては、例えばワカメなどの海草類にこのヨウ素が含まれているため、我々は知らないうちに日常的にヨウ素を摂取することになるため、ヨウ素の欠乏という症状を起こすことはまずないのだとか。
世界的に見ると、このヨウ素の生産量が最も多いのは、チリであって、その次はなんと我が日本なんですね。だから、ヨウ素に限って言えば、欠乏症が無いばかりでなく、日本はヨウ素の輸出国でもあるんです。天然資源が殆どない資源小国と言われていますし、事実そうなのですが、ヨウ素の様な貴重な例外もあるんですね。不勉強で、知りませんでした。
で、世界的に見ると、まだまだこのヨウ素の欠乏症で苦しむ子供も多く、日本からのヨウ素が、ユニセフの活動に役立っているというわけです。
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