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大統領

 こんばんは、チェスです。

 新しい自民党総裁に安部晋三さんが選ばれました。日本においては、議院内閣制をとっていますから、衆参両院で第1党となっている自民党の総裁が、新しい総理大臣に指名されることは確実です。
 総理大臣は、英語でthe Prime ministor と言いますな。

 ところで、アメリカ合衆国においては行政の長であり、国家元首でもある人は、大統領と言われています。the President ですね。ただ、英語のPresident は、イコール大統領という意味ではなくて、組織の長という広い意味があります。例えば会社の社長はプレジデントと言われます。
 
 ここで、私は最近ちょっと悩んでいます。日本国が正式に初めて米国大統領と接触したのは、ペリーが幕末に来航して、当時のフィルモア大統領の親書を受け取った時ですよね。で、このプレジデントを誰がどうして「大統領」という言葉に翻訳したのかな、ということです。

 相変わらず、歴史小説の「真田太平記」を読んでいるのですが、この小説には当時の諜報・謀略組織~今で言うスパイですな~の忍者たちが盛んに登場します。甲賀忍とかいう名前で出てきます。それで、この組織の頭、頭目は、「頭領」という表現がされています。
 例えば、非合法組織、山賊とか、盗賊の頭なんかも「頭領」と言われますよね。
 とにかく、人の頭にたち統率する人を「頭領」と言っていたわけです。

 その他、「棟梁」という言葉もあります。棟と梁という字の複合からもわかるように、家を建てる人、大工さんの監督者を棟梁というのですね。だいぶ数が少なくなってきたと思いますが、現在でも伝統的な「木造軸組工法」で家を建てている大工さんの場合には、棟梁と呼ばれていると思います。

 そうなると、アメリカ合衆国のプレジデントを翻訳する際に、幕末の学者は、(国の頂点に立つ人だから、意味的には「頭領」だけど、ちょっとなぁ、「棟梁」はもっと意味が変わってしまうし)と悩んだ挙句に「統領」という語を選んだのか、作ったのか、したのだと思います。しかしともかく、国のトップだから、あらゆる組織の長を更に束ねる人、ということで、「大」をくっつけて「大統領」にしたのかな・・と思うのですが、如何でしょうかね。

 例えば、漢字を使う中国においてはthe President は、「総統」と翻訳されているそうです。
 ですので、台湾は総統と言っていますよね。総統と聞くと、「アドルフ・ヒトラー」とか、ヤマトに登場する「デスラー総統」を連想してしまいますが、大統領の意味なんですなぁ。

 日本語においては、「共和国の元首、行政の長」として「大統領」という言葉を使っていますが、国によっては大統領がいても、儀礼的な仕事しかせず、行政の長としての権限はほとんどない、という大統領もいます。ドイツとかイタリアとかですね。こうなると、「大統領」という言葉の定義は、益々難しくなりますねぇ・・・

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