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埒があく

 こんばんは、チェスです。

 トリノ五輪で、メダル取れないとため息ついていましたが、フィギュアスケートで荒川選手、日本の女子フィギュア初めての金メダル獲得、良かったですねぇ、おめでとうございます!

 さて、久しぶりに、「日本語の語源を追う」です。

 知り合いに貰った小説を読んでいて、オヤ?と思った表現がございました。
 「埒もあいたのは、ひとえに貴殿のお働きのお陰である」
 とまぁこんな調子です。「埒があく」現在では、逆に、否定的な言い方をすることが多いですよね。
 「埒があかない」
 国語辞典を引けばいいのでしょうが、否定表現の場合には小生が説明するならば「物事が計画通りに順調に進まないで滞っている様子」としましょうか。
 スケジュールが決まっているのに、遅れ遅れになっていく現状を評して「どうにも埒があかないなぁ」とつぶやくというのが、一般的な用法かな。
 だから、この逆、つまり物事の進捗度合いが良好で、スムーズに進んでいる様子をもって「埒があく」というのかと、ちょっと新鮮に思ったのですね。

 あくの、あかないの、と言っている、この「埒」=らち、一体何のことでしょうか?


 実は、小生も含めて競馬のファンであればすぐにピンとくる言葉です。
 競馬場に行きますと、競走馬が走る楕円形のトラックがありますね。あのトラックを形作っている「柵」のことを、埒と言います。競馬マスコミは、カタカナで「ラチ」と表現することが多いみたいです。コースの内側の柵を「内ラチ」外側の柵を「外ラチ」などと書きます。

 そうすると、馬場の柵が明くと、どうして物事が進み、明かないと滞るのか、という話になります。

 調べてみると、この語源にはいくつかの説があって、決定的なのはないようです。
 有力な説には「加茂の競べ馬」という行事、これは端午の節句の時に上賀茂神社~京都ですね~で2頭の馬が競馬をしたそうですが、その時に、柵があいて馬が入ってくるのを観衆が今か今かと待っていたので、埒があいたから、物事が進んだ、という意味になったというものです。この行事は徒然草にも登場するようですよ。
 競馬好きは昔からいた、ということになるでしょうかね。

 らち、と少し似た発音で、「Latch」という英単語があり、意味は門や扉の掛け金のことです。
 こちらが語源のわけはありませんが、偶然にしても意味的には「ラッチがあかない」で通るじゃないか、と考えた次第。

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