一人称
こんばんは、チェスです。
一昨日の記事「忘年会」にて、「小職」を連発するのはおかしい・・というご意見を頂戴し、調べた結果としては、コメントをいただいたとおり「一人称 低い官職・官職についている人がへりくだっていう言葉」であることが判明致しました。確かにそうなると、官職・・今の言い方であれば公務員ということになりましょうかね・・ではないチェスが、一人称に使うのはおかしい、というのは、その通りかなと思います。
よって、本日を以って、本ブログにおける一人称は「小職」の使用を取り止め、「小生」を使うことに致します。
日本語は、この人称代名詞というのですかね、一人称や二人称が、実に多いです。
言語学者に聞いてみたいところですが、ラテン語あたりに源流を持つ、独、仏、英、伊、西といった諸言語は、一人称がたくさんある、ということはないのですよね。英語であれば、みなさんおなじみなように、一人称の主格は「I」であって、シンプルです。あとは日本語の語尾変化に相当する格変化があるだけですね。
そうしてみると、「翻訳家」というご商売は、これはなかなか大変なお仕事だ、ということがわかります。
原語が英語で書かれた小説を、日本語に翻訳する時、元の口語をそのまんま日本語に直したのでは、たぶん翻訳小説にはなり得ません。
4歳の女のコが話している言葉、大学の教授の講義の口調、大統領の演説、愛をささやく口説き文句、登場する一人称は全部同じでしょうが、日本語にするときにぜんぶ「私」にしてしまったら、無能な翻訳家ということになってしまいます。
原作者の意図を正しく読み取り、シチュエーションにピッタリの日本語一人称を使い分ける。翻訳家にとっては基本的なことなのかもしれませんが、日本語の一人称は「小職」の例を引くまでもなく、それ自体が性格を持っていますから、ここを間違えてしまうと、ヘタをすれば解釈が違った小説になってしまいますからね。
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