ミネルバ着地失敗
こんばんは、チェスです。
現在小惑星「ITOKAWA」にくっついて科学観測中のJAXA宇宙科学研究本部の探査機「はやぶさ」は、12日の土曜日に、小惑星表面への降下リハーサルを行ない(正確にはリハーサルのやりなおし)、小型ローバの「ミネルバ」の分離を行ないました。
このミネルバという観測ロボットは、本当に小さなもので、JAXA/ISASのホームページにも写真が載っておりましたが、大きさ的には2回り位太い茶筒を思い浮かべれば丁度良いという感じです。
こいつにステレオカメラ、少し遠い所を撮影するためのカメラ、温度測定センサーなどがついていて、小惑星ITOKAWAの表面を探査する計画でありました。
「ありました」と過去形にしてしまいましたが、どうもミネルバは、うまく小惑星表面に下ろすことが出来なくて、着地に失敗してしまったみたいなのです。
JAXAの発表では、はやぶさが最も小惑星表面に接近した瞬間に、ミネルバを分離したのではなくて、はやぶさが上昇する動きをしていた時にミネルバを分離してしまったため、宇宙空間に放り出してしまった結果になったみたいです。
元々、ITOKAWAの様な小惑星は、質量が僅かですから、引力も微小であり、そこへ探査ロボットを降下させるといっても、困難な技術であることは誰が見ても明らかなのです。
ただ、せっかくはやぶさがここまで来たのだから、まずはミネルバの分離・着地を成功させて、次にはやぶさ本体が着陸して、試料採取に成功してもらいたいと思っているのでありまして、露払いのミネルバが失敗してしまったとなると、これはどうも試料採取の方もアブナイのではないかと、いささか心配しております。
心配したところで、ITOKAWAとはやぶさは、太陽のほぼ向こう側という遠方にいますから、どうなるものでもないのですけど。
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