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「はやぶさ」大ピンチ!

 こんばんは、チェスです。

 先日の第2回目の着陸チャレンジで、快挙ともいうべき小惑星ITOKAWAへの着陸と試料採取に成功した、と伝えられた「はやぶさ」。
 その模様は、JAXA/ISASのサイトで「はやぶさのいちばん長い日」として、的川先生により書かれています。これは本当に感動的ですよ。是非お読みください。
 これを読んだので、小職がJAXA管制室の中継を見ていた時に、思わずカメラに向かってVサインを出していたのは、やはり的川先生だったと判明しました。

 ところが、ところがです。

 現在伝えられているところによれば、「はやぶさ」は姿勢制御用エンジンが不調であり、現在その復旧作業をしているとの事です。
 姿勢制御は、はやぶさが従来持っていた3つのリアクションホイールという装置で行なわれておりましたが、この装置は3つのうち2つまでが故障してしまい、現在ではリアクションホイールによる姿勢制御はできないため、化学燃料を噴射して行なう方法に頼っています。そのエンジンが不調である、ということは、はやぶさの姿勢を自在に変える事ができなくなることを意味しているため、極めて深刻な事態です。


 例えば、はやぶさと地球との通信のためには、はやぶさが持っているアンテナを地球の方向に正しく向けなければいけませんが、はやぶさと地球との位置関係は刻々変化しますから、常に姿勢制御は必要なのです。これができませんと、地球との通信ができなくなり、つまりははやぶさをコントロールできなくなる、ということになります。

 更に、時間の問題もあります。

 はやぶさを、地球へ帰還させるための軌道にのせるためには、現在のITOKAWAと地球との位置関係が丁度良い時に、ITOKAWAを離脱させなくてはいけませんが、これが12月の上旬。つまり、復旧作業のための時間は、ほとんど無いのです。復旧に時間がかかってしまうと、地球への帰還の軌道に乗せる事ができなくなってしまいます。
 せっかく、世界初の快挙を成し遂げたのに、何たる事、と心配しておりますが、これまでも数々のピンチを乗り越えて、とうとうITOKAWAのサンプル採取に成功したのです。今度のピンチも、きっと無事に乗り越えてくれるものと思います。

 今日、帰宅すると、買い替えた自転車が来ていました。ブルーのフレームの、中々瀟洒な自転車です。今度はこいつに、「マジカルライト」をつけてやらねばなりますまいて。

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受信: 2005.12.01 07:09

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