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敗戦記念日

 こんばんは、チェスです。

 今年も、我々日本人にとっては、まだまだ特別な日である、8月15日がやってきました。

 世に言う「終戦記念日」でございます。でも、「終戦」=いくさが終わった、間違いではありませんが、私はやはりこの日ははっきりと「敗戦記念日」というべきなのではないかと考えています。
 我が国には「勝てば官軍」という言葉がございます。薩摩藩、長州藩という、日本の西の方の、言わば当時の地方政府が、中央政府を転覆させんと立ち上がり、300年の長きにわたって日本国を統治してきた徳川幕府を倒し、天皇陛下をいただいて新しい国家体制を作った、明治維新。歴史は、薩摩、長州の両藩を主力とした軍隊を「官軍」と称しておりますけれども、これは維新に成功したからこそ、結果的に勝った軍隊をして「官軍」と称しているのであって、歴史にifはありませんけれども、どこかで明治維新が躓いて、例えば徳川慶喜将軍が何らかの形で中央政府に残り、徳川家と天皇家がうまいことソフトランディングして、今で言う行政改革に成功していたらどうだろう?そこに楯突いた薩摩藩、長州藩は、「官軍」ではなりえなかったのではないでしょうか。


 かつて、無謀な戦争に突入し、その結果大小の都市の大半を焼夷弾攻撃で焼き払われ、未だに実戦では使用されていない核兵器を2発もお見舞いされて、多くの民間人が亡くなることになった日本の近代の歴史を理解する上で、「終戦」ではなくて、より正しくは「敗戦」という言葉を使うべきである、と思います。

 私の母親などは、現在では「あの戦争に、日本は負けて良かった。戦争前、戦争中は兵隊、軍人は本当に威張っていたから。」などと言っておりますが、戦争に負ける過程において、日本も、アジアの国々も、払った代償はあまりにも大きかったのですから、「負けて良かった」のではなくて、「勝つ見込みが無い戦争はするべきではなかった」というのが、私の考えです。
 そんなことを言うと、今度は父親あたりから「そんなのは後知恵でいくらでも言えるが、当時はアメリカイギリスに油も他の物もみんな止められて、日本は戦争をするより他に方法がなかった」と言われます。いわゆるアメリカの対日戦略で、日本から先に手を出させて、最終的にはコテンパンにやっつける、というものに日本はまんまと乗ってしまった、ということでしょう。
 しかし、後知恵だろうが歴史を検証して評価し、それを現在に活かせなかったとしたら、やはり進歩のない国ではないでしょうか。

 昭和20年8月15日、この日、日本はやはり「敗戦」したのだと思います。

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