はやぶさ、いよいよitokawaに接近
こんばんは、チェスです。
先日、M-V(ミューファイブ)ロケット6号機により、無事に打ち上げに成功したASTRO-EII衛星「すざく」は、ペリジーアップマヌーバーという、衛星の近地点高度を持ち上げる機動を行なって、高度約570kmの略円軌道に乗った、とのことです。
これで衛星の観測態勢は整ったと言えます。今後は、各種の機器類の調整の後、8月からいよいよX線観測が始められるというわけですね。
すざく、は、果たして我々に、どんな宇宙の姿を見せてくれるのでしょうか。大変楽しみです。
楽しみ、と言えば、小惑星「itokawa」に向けて接近中の探査機「はやぶさ」は、ついに目的地のitokawaとの距離が、10万kmを切りました。
現在はやぶさは、地球との位置関係が「合」の状態にある(地球から見て、はやぶさは丁度太陽の向こう側に位置している。はやぶさ-太陽-地球が、ほぼ一直線に並んでいる状態)ため、JAXAの宇宙科学研究本部では、はやぶさの運用を停止しているのだそうです。
しかし、後1週間もすれば、はやぶさの合の位置関係が無くなり、そして8月になればいよいよ小惑星itokawaへの接近、到着という大イヴェントが待っています。
宇宙研究本部による火星探査機「のぞみ」が、太陽のバーストによって機能を失い、結果的に探査が失敗に終わっていますから、はやぶさとしては、まずはitokawaへの接近、ランデブー飛行、観測を成功させてもらいたいところでしょう。
そしてはやぶさは、「小惑星のサンプル採取と地球への持ち帰り」という大仕事が待っています。
この、宇宙研としては非常に野心的で大冒険であるプロジェクトは、いよいよ山場を迎えた、と言ってよろしいと思います。
スターセンサーを使って、自律航行を続けている「はやぶさ」。うまくやれ、頑張れ、と応援したくなります。
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