« 株主総会 | トップページ | 続・英会話 »

天秤

 こんばんは、チェスです。

 小職の部屋の隅っこに、かなり古い天秤があります。

 小職の父方の祖先をたどっていくと、代々東京で生まれ育っておりまして、曽祖父の父上は、上野の山で官軍を迎え撃って戦ったという話が伝わっています。当然負けまして、一時山梨県の甲府に逃れたそうですが、世の中が落ち着いてくると江戸から東京と名前が変わった町に戻り、以後曽祖父、祖父、うちの父親と東京ばかりで育っています。
 その祖父ですが、9月1日の関東大震災(東京の下町は火災で壊滅的な被害を受けました)、太平洋戦争時の3月10日の東京大空襲(米軍の無差別焼夷弾攻撃で東京の相当地域が火災となりました)のいずれも、なぜか東京を離れているという強運の持ち主で、小職が大学に通っている時まで存命でしたので、結構色々な昔の話を聞きました。祖父の場合、本来なら徴兵されるべき時期が軍縮の時代であったために、軍隊の経験はありません。しかし、那須にいて関東大震災を知り、びっくりして東京へ向かう汽車に乗るも、ダイヤは滅茶苦茶で、とうとう途中で汽車が止まってしまったために、徒歩で東京に入ると、まだあちこちで火災が燻っていたこと、ようやくたどり着いた家は丸焼けで無かったけれど、一家は無事で、どこそこへ避難している、という立て札が立っていたことなどを聞きました。


 やがて、太平洋戦争が終わると、祖父は金の眼鏡の枠を作る職人となり、小職が現在住んでいる土地に作業場兼自宅を建てて、毎日金縁の眼鏡枠を作って生活する様になります。その時に、金を正確に秤量する必要があり、この天秤を使っていたのだと思います。

 めったに掃除をしないので、埃にまみれてしまっているので、祖父には怒られそうな気がします。
050625-tenbin

 ガラスケースの外側の中央に見える出っ張りを、上に引くと、天秤のお皿を下げている腕が持ちあがって、秤量できる状態になります。
 お皿の片方に、必要な重さの分銅を載せておき、もう片方に量るべき金を載せ、中央の針が真ん中を差したところが、必要な重さというわけです。
 何時頃の天秤なのかなぁ。少なくとも50年位は経っていると思います。

|

« 株主総会 | トップページ | 続・英会話 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天秤:

« 株主総会 | トップページ | 続・英会話 »