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2005.06.19

国連安保理改革

 こんばんは、チェスです。

 やはり、というべきなのでしょうか。ドイツ、インド、ブラジル、そして我が日本の4カ国グループ=G4と呼ばれていますが、この4カ国が国連の安全保証理事会への常任理事国入りを目指している安保理改革は、現在の常任理事国において日本の加入を明確に反対していた中国の態度に続き、アメリカ合衆国が「安保理改革においての新しい常任理事国は、日本とあと1国程度」と態度を表明したことで、ますます厳しいことになってきました。
 アメリカを含め、現在の常任理事国は、既得権が薄くなってしまう常任理事国の加入という安保理改革は面白くないのは当然なのです。ただ、現在の国連事務総長が、「安保理改革は是非とも必要」と表明していることからも、全くの絶対反対、というのはエゴ丸だしになってしまって、いかにもまずいのです。
 で、日本は何しろアメリカ合衆国の太平洋の向こう側の子分の様なものだし、国連にお金だけはたくさん出しているし、ということで、子分が入ってくる分には、アメリカ合衆国にとってはそう悪いことではないし、更にG4の結束にヒビを入れされる事ができるので、「日本と、あと1カ国くらいならばいいんじゃないかい」という案をもちだすことは、一石二鳥になるのです。

 イラク戦争の時に、明確に反対の態度を取って恨みを買ったドイツは、こうなると分が悪いということになります。
 逆に、G4の中で「拒否権を持つべき」とかぐずぐず言っていたインドは、「日本の他、あとの1カ国はウチじゃないの!」と色気が出てきましたでしょう。

 もっとも、日本の場合には中国や韓国が黙っている訳ありませんし、インドの場合にはパキスタンが「絶対ゆるすまじ」と考えているでしょうから、アメリカ案にしたところで、日本の外務省が「最悪我々だけは、まぁ何とか」と考えているとしたら、まだまだ大間違いでけどね。

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コメント

だいたい、私は「拒否権」というものに賛成できません。「数の力で・・・・」というものを抑えるためのものでしょうが、結局アメリカの顔色を伺うためのもののような気もします。

イラク戦争の時も結局フランスは拒否権の行使はしませんでしたね。中国も。いわばアメリカ対その他の国という構図。日本が拒否権を持っても、アメリカに対して使えることなんてないのだから・・・・と思ってしまいます。

私はアメリカ嫌いではないのですけど。

 チェスです。コメントありがとうございます、AA様。
 拒否権が発動されまくりで、安保理が機能しなかった時期が昔ありましたよね。いわゆる冷戦時代。今はアメリカに対して何か言えるのか、という踏み絵みたいなものかな。

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