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契約書

 こんばんは、チェスです。

 会社に入って20年も経ちますと、入社当時とは全く違った立場になってしまったのに驚いてしまいます。
 小職は、大学は理科系の出身で、そんなこともあって、塗料を作っている会社に入社したのですが、学校の勉強が曲がりなりにも活かせたのは入社後3年半程で、その後は会社の特許や商標を管理する部門に回り、以後ずーっと変わりありません。
 今で言うところの「知的財産権」という奴の担当であり、しかし法律や制度、実務など全くの素人でしたから、前任者から色々と教えてもらいながらの所謂「OJT=オン・ザ・ジョブ・トレーニング」という感じで、ぶっつけ本番で勉強する、という有様でした。
 今考えれば、よくまぁこんな素人に、会社は給料を出してくれたなぁ、と思いますが、それでも10数年もやっていればいっぱしのヴェテラン面をしていられるのですから、恐ろしいものです。

 ところで小職の勤務先の会社には、法務部といった法律、法務の専門家がおりませんので、辛うじてそれに少しだけ近い仕事をしている小職のところに、本来ならこうした専門家が扱う仕事が持ち込まれてくるようになりました。(実際問題として、法務部の中に知的財産担当課が存在するという組織の会社もあるようです。)
 つまり、契約書、覚書といった類を新しく締結しなくてはいけないので、案文を作成してほしい、とか、先方から貰った契約書案の中身をチェックして欲しい、とかですね。

 民法だとか、商法だとかを勉強したこともなければ、見たこともない人間に、契約書だとかを作らせるというのも、乱暴な話だと思いましたが、「他に相談する先がない」と言われれば仕方ありません。そのうちに適当な書物を(会社のお金で)買ってきて、これも専門家面して朱を入れて帰す、ということを平気でやるようになってしまいました。これも恐ろしいものですね。

 皆さんは、生命保険とか、自動車の損害賠償保険などに加入された時に、契約約款というものを保険会社から渡されたと思います。
 これはもう、見るだけでウンザリする、というシロモノで、よくもまぁ紙にこれだけの文字を詰め込んだものだ、と感心するくらいの密度で、文字がぎっしりと印刷されております。尤も、あれを熱心に読まねばならない、というのは、これは余程のトラブル発生の場合であって、普通の方はまずもって、チラリと眺めれば良いほうで、殆どの方は見もしないでどこかに放り込んであるでしょう。
 あれには、あらゆることを想定して、こうした時にはどうします、という取り決めが書かれていて、契約書にサインをして判子を押したという行為は、あの契約約款に書かれていることについては承知しましたよ、という意味がありますから、実は大切なものなんですね。

 ところで、契約書には、よく契約を締結する当事者の(個人のことも、法人のこともありますが)名前に代えて、甲とか乙とかという、記号の様な書き方をすることが多いですね。契約の当事者が2人なら、甲と乙の2種類ですみますが、当事者が3人になれば、甲、乙、丙となり、4人に増えれば、甲、乙、丙、丁です。
 大抵は、このくらいで足りるのですが、稀には契約の当事者が5人登場する、というケースがあり、その時に「5人目は何を使えばいいんだ」ということになりました。
 正解は、「戊(ぼ)」です。「戊辰戦争」の戊ですね。
 この後も、あと5つ続きまして、全部で10個の記号として使えます。こいつ十干(じっかん)と申します。方角や時刻を表す十二支と元は同じ「五行陰陽説」からきているんですね。ここから先は、何か書きますとボロが出ますから、興味がある方は勉強して、小職に教えて下さいな。

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