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2005.03.29

 こんばんは、チェスです。

 日曜日の「笑点」で、確か、歌丸師匠だったかな、言っていました。
「世間は、株だ株だとうるさいが、アタシャ大根のおみおつけが大好きだっ!」
 確かに、毎日のニュースに登場しない日はありませんね。フジサンケイグループの中のニッポン放送の株を巡る、ライブドアの買収問題。
 
 この資本主義社会において、巨額の資本をどうやって調達して、事業を興し、そいつを発展させていくか、そのシステムとしての株式会社と、その株式を公開してだれもが売買できるようにした「株式投資」という仕組みは、一定の評価を得て日本でも確立されたものになっています。
 株と蕪とをかけて、歌丸師匠は世相を皮肉ったわけですが、株式を公開し、市場に上場している以上は、いかなる企業であっても市場の株式を買い占められ、会社の経営権を奪われるという危険はあるわけです。ま、日本の多くの企業の場合、こうしたリスクをヘッジするために、発行済み株式の多くを、予め取引銀行とか、優良な取引先に持っておいてもらい、所謂「株の持ち合い」ということで経営の安定を図っているわけですね。
 ただ、これも度が過ぎますと、市場に出回る株が少なくなってしまい、株価の上昇があまり見込めない、魅力のない銘柄の株であるということで、投資家から敬遠されてしまいますから、良し悪しですね。

 ところで、「株」は英語でstockです。これ、植物の切り株なんかも、同じ単語でstockです。ストックというと、蓄え、という意味も勿論ありますし、お料理が得意な方でしたら、「スープストック」という用語を連想されるかもしれません。日本風に言えばこれは出し汁ということになりましょうかね。
 そう、植物の根っこの部分には、土からの栄養を吸い上げて、溜めておく機能があるんですね。厳しい冬に、地上の木の葉は全て落ちてしまっても、株はしっかり栄養を貯め込んで、来るべき春に備えているのです。
 そこから、企業の資本、元手、という意味合いが発生して、更には広く市場に投資家を求める株式の公開にも、この言葉が使われるようになったのでありましょう。
 日本における株式市場の開始というのは、1878(明治11)年、現在の東京証券取引所の前身である、東京株式取引所が開設されたことによるでしょうから、明治の初期に、早くも株式会社というシステムの研究と導入が始まっていたのでありましょう。

 その時に、stockという概念を聞き知った日本人は「つまりは、商売の元手のことだな。え、木の切り株と同じ?ふーん、株というわけか」ということになって、株式という単語が定着したのではないでしょうか。

 と、いかにも蘊蓄を傾けていますが、実はいい加減を並べているだけなので、こういう事を言う人が勧める銘柄の株は、買ってはいけませんゾ。

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