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微妙なニュアンス

 こんばんは、チェスです。

 一時期程ではありませんが、小職は相変わらず競馬が好きで、グリーンチャンネルなどというものを家で視聴するために、衛星アンテナとチューナーを買い揃え、スカイパーフェクTVに加入しております。

 そのグリーンチャンネルでは、中央競馬の開催日には、中央競馬完全中継と称して、全レースの実況中継は無論のこと、パドックの様子や、レースによっては本馬場入場の模様も中継してくれます。
 パドック中継も、単にパドック=下見所とも言います=で馬が引かれて周回しているのを映しているだけでは、素人には何もわからないも同然でありますから、オッズや馬体重といった情報と共に、専門紙のトラックマンなどがパドック解説を致します。

 これを聞いているだけでも中々面白いです。
 競馬をやっている方なら、レース直前の馬の様子をチェックすることの重要性をご存知でしょうから、そこで解説される様々な競馬独特の微妙な表現というのも、ご存知かもしれません。

「いい意味で平行線。」

 よく聞かれる表現なのです。どんな時に使われるかというと・・・
 馬は順調に、中2週、中3週でレースに使われている。馬体重に大幅な変動は無いし、毛艶も良好、気合乗りも悪くないし、歩様もスムーズ、どこと言ってマイナス材料はないのです。こんなときに、
「いい意味で平行線ですね。」
 などと言われることが多いです。
 こいつが、実に微妙なニュアンスなので、困ってしまうのです。

 いい、と言われているのだから、その馬は「買い」なのか?というと、微妙に違うのです。
 本来、そのトラックマンが推奨したい馬であるならば、こんな回りくどい表現は使わずに、明快に
「好調をキープしています!」
 と力強く言う筈なのです。
「いい意味で平行線」は、「好調をキープ」までは強調できないと思われる時に使うのです。
 レースに順調に使われているし、外見や気合乗りも良さそうなのに?そう、こういう場合には、その馬の成績が伸び悩んでいる、クラスの壁に阻まれている、というマイナス材料が実は隠れていることが多いのです。
「状態は変わらずにいい」が「前走時もそこそこの結果であった」のであれば、「今回も大した事はあるまい。」という結論になるのです。
 これが、前走で連対(1着か2着に来ていること)を果たしていれば、明快に
「引き続き好調ですね。」「好調をキープしていますね。」
という表現になるのです。

 このへんの微妙な表現を理解するようになれば、トラックマンの解説であたら大切なお金を失うことはありません。

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