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他山の石

 こんばんは、チェスです。

 用法的に間違いやすい日本語シリーズです。本日は「他山の石」という言葉です。
 今回は、いきなり本来の意味からいきましょう。これは、
「なんということもない、どうでもいいようなものでも、何かの拍子に(どうかした場面で)役に立つこともある。」
 というような意味でございます。
 山を持っている様な資産家では、無論ありませんが、もし山を持っていたと仮定したならば、自分の山の物なら、小枝一本、小石一つだって自分のもの、という意識が働くかもしれません。(そりゃ貧乏性というものでしょう、と声が聞こえそうですが)
 しかし、他所様の山であれば、そこに転がっている石は、まぁいってみれば、取るに足らない物ですよね。
 ではありますけれども、手頃な大きさ、重さであるならば、漬物を漬ける時の重し、漬物石くらいには働いてくれるかも知れません。

 こいつも、原典は中国にありました。
「他山の石を以て玉を攻むべし」詩経(小雅、鶴鳴)からの言葉でございます。
 よその石ころであっても、自分の玉=宝石でしょうかね=を磨くのに使うことができる。だから、人のつまらぬ言行であっても、自分に活かせばよろしい、という風に解釈できますね。

 ところが、これが最近はおかしな風に使われる様になってしまいました。
 例えば、会議、会合などの席上で、
「今日は色々と、貴重なご意見を承りました。今後は、これを他山の石として、諸々に活用を図りたく云々・・」
 などという挨拶がされる始末です

 せっかく会議に出席して、思うところを一席ぶったのに、「たいしたことないつまらないもの」扱いされてしまっては、次から会議で発言する人はいなくなってしまいますよ。まぁ本当につまらない意見だらけだったのかもしれませんが、そういう場所では本当のことを言うものではありませんからね。

 ところで、明後日に迫っていた、MTSAT-1Rの打ち上げですが、JAXAによりますと、鹿児島県種子島地方の天候が不良のため、打ち上げ予定日は土曜日以降に延期ということになりました。大切な衛星ですから、ここは慎重の上にも慎重に行きたいところです。数日の延期は当然でしょう。

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