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旧友

 こんばんは、チェスです。

 小職には、古い大事な友人がいました。

 いました、と過去形で書かなければならないのは、この大事な友人は、若くして死んでしまったからなのです。
 机を並べて勉強していたのは、中学校に通っていた3年間だけでしたが、中学卒業後も不思議と縁は途切れず、社会人になってもなんだかんだと他の仲間と時々会っておりました。
 10代の頃は、とにかく情に厚く、友達の信頼は裏切らない、そして優しい奴でした。
 高校を卒業すると、暫くは化学会社に勤めていましたが、そのうちにある小説家の所に弟子入りしてしまい、文章修行をすると、今度はフリーのルポライターをしてお金を稼ぎつつ、時期を見て小説も書き始めようか、という仕事をしていました。
 彼の仕事場のマンションの部屋を見せて貰いましたが、机と寝る部屋以外は書庫となっており、その書籍や資料の量に圧倒されてしまいました。
 彼に言わせれば、プロの流行作家はこんなもんじゃない、との事でしたが、たぶんそれは本当の事なのでしょう。

 仲間の一人が結婚する時に、彼は頼まれて披露宴の司会をしたそうです。それはもうユーモアたっぷりの見事な司会だったそうです。

 その、司会を頼んだ男から、彼が死んだという電話を貰いました。悪い冗談はよせ、と思いましたが、冗談ではありませんでした。
 翌日、彼の実家(同じ町内にあります。)に行くと、2人の友人が来ていました。

 その時の2人から、久しぶりに、彼の墓参りに行こう、とメールが来たのです。

 去る者は日々に疎し、と言いますよね。出典は中国の詩で、「去者日以疎、生者日以親」という一節から来ているそうです。死んでしまった者は、肉親であったとしても次第に忘れ去られていく、ということだと思いますが、彼は、良い友達を持っていたのだと思います。小職も、墓参りに付き合おうと思います。

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