1代限りの車名
こんばんは、チェスです。
トヨタ自動車から「コロナ」、日産自動車から「ブルーバード」の車名が無くなって久しいです。共に、日本を代表する2大メーカーを支えてきた小型乗用車の代名詞ともいうべき名車であり、大袈裟に言えば、昭和の戦後日本の、高度経済成長の象徴の一つでもあったでしょう。
コロナやブルーバードは、モデルチェンジを繰り返して、長くその名前を引き継いできました。が、その反面、1代限りで消えてしまったモデルも、数多くあります。
5月下旬に書いた小職の自家用車履歴に、ホンダのアヴァンシアが登場します。広く使い易い車内、必要にして十分なトルクを発生するエンジン、良い乗り心地と、フランス車に転ばなければ乗りつづけていたかもしれない、いい車ではありましたが、どうもホンダのセールスとしては失敗だったらしく、アヴァンシアのモデルチェンジは行われず、1代限りで消えてしまいました。オデッセイの成功をみる限り、日本では7人乗りでないと売れないのでしょうかね。
アヴァンシアが登場する少し前に、トヨタにも似たようなコンセプトの車がありました。確か、カローラのフロアパネルを使った5ナンバーモデルで、それにしては広い車内が売りの「ナディア」です。ただ、これもミニヴァンには勝てず消えてしまいました。もっともカローラ一族には、ランクスとか言った後継モデルと言えそうな車が出ています。
日産にも、前席をベンチシート、シフトレバーをコラムにして、前後席で3+3の6人乗りという変わったシートレイアウトの「ティーノ」という車がありました。このシートレイアウトの考えは、現在ホンダが「エディックス」という車に活かしています。ティーノも1代で消えてしまったと思います。
これらは比較的最近の車ですが、カーメーカーが市場に投入するモデルの全てがセールス的に成功するということはありえないので、昔から「1代限り」の車名というのはありました。
富士重工業は、「スバル」というブランド名で親しまれていますが、この会社が出したスペシャルティーカーで「アルシオーネ」というのがありました。スバル、つまりプレアデス星団の中の1つの星の名前が、このアルシオーネです。良い名前だなぁと感心していましたが、車の方が売れずに、名前もろとも消えてしまいました。残念です。(後で調べたら、アルシオーネは「アルシオーネSVX」という名前でモデルチェンジされていましたから「1代限り」ではありません。富士重工業の皆様に失礼致しました。)
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