小田急電鉄
こんばんは、チェスです。
先日、神奈川中央交通のことを書きましたので、その親会社である小田急電鉄を素通りするわけにはいきませぬ。(神奈中の44%の株式を小田急が持っています。)
小田急電鉄の歴史は、大正にまで遡ります。東京と小田原とを結ぶ鉄道会社として発足し、一時は現在京王電鉄の路線となっている井の頭線が「帝都電鉄」という鉄道会社であったとき、傘下に収めていました。
ですが、国策によって東京西南部をエリアとしていた京王、小田急、京急などが、みんな東京急行=東急の傘下に入ることになり、大きな鉄道会社の一部になってしまいました。このあたりのことは、レギュラーコメンテーターの「水泳中毒患者」様が書かれていた通りです。
やがて太平洋戦争の敗戦後、財閥解体によって、小田急は東急から分離独立し、元の新宿-小田原を主力路線とする鉄道会社に戻りました。この時に、井の頭線は京王に移ることになり、それに代わって箱根登山鉄道が小田急の傘下となりました。同じ頃に神奈川中央交通も小田急の傘下となり、神奈川県内の小田急各駅と周辺とを結ぶバス路線が小田急グループになりました。
箱根登山鉄道が小田急傘下になったことにより、新宿から大観光地である箱根までの直通運転を実現させることができるようになりました。とは言っても、軌道の一致、電力供給の問題など、色々大変だった様ではあります。現在ではご存知の様に、小田原から先、箱根登山鉄道線へ直接小田急が乗り入れ、箱根湯本まで電車が走っています。
大学が平塚市の北の端っこ、秦野市の南隣に位置しているため、通学のため小田急には大変お世話になりました。
関東各地の私鉄のうち、立地的には小田急はかなり恵まれたところを走っているのではないでしょうか。ターミナルは言うまでも無く乗降客数日本一の新宿駅、東京の奥座敷とも言われる箱根へのメインルート、湘南方面の藤沢、江ノ島への支線も有し、沿線にはドル箱になる大規模大学が多く立地しています。
アキレス腱は何かな、と思いますと、やはり複々線化の工事でしょうか。部分的には完成しているのですが、肝心のところが地元住民との裁判沙汰となり、結局「地下にしなさい」ということに。これで複々線化工事の完了は向こう20年は遅れると思われます。
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小田急については、チェスさんの青春の路線ですので、特に申すことはありません。きっと小田急で素敵な出会いもあったことと思います。
さて、ちょっと江ノ島線の件で。江ノ島線の南林間と長後という駅があります。この2駅とも当初から急行停車駅で街もおおきく、地価もそれなりに高くなっていました。しかし、この2駅には不運が訪れました。南林間の隣の中央林間駅に東急田園都市線が乗り入れ、長後駅の隣の湘南台駅に相鉄いずみ野線と横浜市営地下鉄が乗り入れました。その結果、両駅とも隣の駅(各駅しか止まらなかった)に乗降客数が抜かれ、中央林間も湘南台も急行停車駅になりました。南林間も長後も急行停車駅には違いないのですが、小田急は新たに「湘南急行」なるものを設定し、南林間・長後は通過し中央林間・湘南台停車のあらたな急行をつくりました。12月のダイヤ改正で湘南急行は快速急行となり、本数が増え、南林間・長後の地位は下がってしまうということになります。小田急湘南台駅は明るくきれいな建物です。小田急中央林間駅は、小さなローカル駅といった感じですが、江ノ島線を代表する「格」のある駅になっています。
投稿: 水泳中毒患者 | 2004.11.08 12:34