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新札

 こんばんは、チェスです。

 3種類の新しいお札が登場致しました。そろそろ皆さんのお手元にも届き始めている頃ではないでしょうか。
 1万円札は、デザインこそ新しくなりましたが、肖像画の方は同じ福澤諭吉翁ですので、あまり新鮮味はありませんね。
 そこへゆくと、女性が登場した5千円札の樋口一葉女史、ついに科学者が登場した千円札の野口英世博士は、なかなか注目を集めています。
 樋口一葉さんは、活動の拠点が我が台東区であったことから、この新札の登場に台東区役所も喜んでおり、コミュニティーバスの「めぐりん」に「祝 新5千円札発行」のヘッドマークがついておりました。若き日に才能を開花させ、傑作を次々とものにした一葉女史は、しかしあまりにも短い生涯を閉じてしまいます。

 ですが、小職が注目したいのは、野口博士の起用です。この時期、野口博士の業績も確かに素晴らしいものでしたが、日本の科学界が世界に向かって飛躍を始めたといってもよい頃でした。例えば、ドイツ化学界の重鎮にして細菌学の大家コッホを唸らせた、北里柴三郎博士。北里博士の伝染病研究所は、日本の細菌学の中心として活躍し、多くの人材を輩出しました。
 一匹狼でアメリカに渡り、その職人的技術を駆使して実験により結果を出した野口博士は、恵まれない出生から成功を掴んだ科学者として伝記が多く、知名度が抜群のためお札の顔として起用されたのもわかりますが、同時期の業績と、その後の日本への大きな貢献を考えれば、北里博士であっても良かったのではないか、と思う次第です。
 あるいは、日本人として初めてノーベル賞を受賞した、原子物理学の湯川博士ではダメだったのでしょうか。

 まぁ、これまではお札の顔というと、偉大な政治家が上げられたものですが、夏目漱石先生が登場した頃から文化的な方面に選択の幅が広がり、ついに野口博士の登場によって科学の分野にも起用のチャンスが出てきたことは、喜ばしいと存じます。

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