« 天体望遠鏡 | トップページ | 餃子の王将 »

地形模型

 こんばんは、チェスです。

 天体望遠鏡のことを書きましたら、高校のクラブ活動での一コマを思い出しました。

 何かの折に書いた事があるかと思いますが、小職は高校生時代、「物理化学部・地学班」というクラブに入っておりました。
 高校の理科の教科というのは、小職の頃は4つありました。物理、化学、生物、それから地学です。
 その、おしまいに出てくる「地学」は大変に地味な教科でした。「チガク」と音で聞いても、何のことかさっぱりわかりませんよね。「地球科学」の略で「地学」なのだそうです。地球科学ではあるけれども、天文学のさわりのところもやりますし、気象、地質、火山、地震、海洋、何しろ地球に関する諸々の科学を高校の教科としてまとめたのが地学なのです。
 たぶん2年生の時だと思いますが、クラブのメンバーの中に、岩石やら地層やらが好きな五月女という男がおりまして(流星観測の時に寝た奴)彼と2人で、文化祭に展示する地形の模型を作ろう、と相談しました。
 どんな模型がいいだろうか、と色々考えました。例えば大西洋の海底模型などは面白いのではないか、とか壮大なことを考えたりしましたが、結局のところ我々が住んでいる地域、関東地方と、南の海上を含めた地形模型を作ろうじゃないか、ということに落ち着きました。
 関東地方からは少し外れるのですが、華になるからやっぱり外せないよな、という事で意見の一致を見て、少し地図を西に伸ばして、富士山も入る様に調整しました。そうなると、海底の様子が面白い駿河湾=駿河トラフを外すわけにはいかなくなり、西の方は御前崎まで入れることになりました。

 さて、適当なサイズのベニヤ板を切り、台にしますが、ベニヤ板そのままですと、剛性が足りなくてベロベロと曲がってしまうので、何枚か重ねたかどうかしたかと思います。こいつに、20万分の1くらいの地形図を貼り付けて、これが基礎になります。うーん、そうかな?200kmが200,000mだから、20万分の1の地図で1mか、そんなに大きいのを作ったかな?20万分の1の地形図を使ったとすると、大雑把ですけれども、縦1m×横1.5mくらいの大きさのを作った感じですね。

 次は、透明なビニールに等高線を写して、こいつをたくさん集めたダンボールに乗せて、カッターナイフで切っていきます。切ったダンボールを順番に地図に貼り付けていけば、高低差が平面地図にダンボールの山となって表現されていきます。我々は、海底の方も表現しましたので、海岸線を決定したら、陸地全体は、海底の分だけ嵩上げをしました。そうしないと海底のマイナス部分が作れないからです。

 一応等高線の貼り付けが終わった段階で、糊を少し乾かして、紙粘土を使ってダンボールの凹凸を埋めて、地形を表現していきます。このあたりになると、五月女のセンスがものを言いますので、小職はもっぱら易しいところをやっていました。富士山の綺麗な稜線を造形していくのは、難しくも楽しい仕事でした

 全体の造形が終わると、仕上げとして着色をしていきました。平野部は緑に、海や陸水部は水色に、山は茶色にと塗っていきます。
 どうやら、文化祭に間に合う様に仕上がりましたが、土曜の午後も日曜日も、全部模型に費やした様に思います。
 しかし、完成した模型を見ると、何とも言えない満足感がありました。

|

« 天体望遠鏡 | トップページ | 餃子の王将 »

コメント

はじめまして,かねごんと申します。
力武先生の記事からこの記事を発見し,興味深くて足跡を残そうと思いました。
私,高校で地学を教えているのですが,地形模型,生徒と一緒に地域一帯の模型をつくったりしました。
とっても地味な作業なんですけど,完成すると何とも言えない充実感があるんですよね。
それがなんか懐かしく思えて,コメントさせていただきました。

投稿: かねごん | 2004.10.11 03:29

 かねごん様、チェスです。足跡ありがとうございます。

 そうですか、地学を教えていらっしゃる理科教諭の先生なんですね。小職あこがれの職業です。ペルセウス座流星群の記事はご覧いただけましたでしょうか。
 高校の地学班の活動は、遥かに24、5年前の話ですけれど、3年間クラブ漬けで本当に楽しい毎日でした。天気図も書ける様になりましたし(今はすっかり忘れてしまいましたが)相模トラフ、などという言葉が出ると、往時を思い出します。

 地形模型は、作るのに時間がかかって大変ではありましたが、関東と少し西の様子が非常に良く理解できました。文化祭で展示しましたが、多くの人が立ち止まって感心して眺めて下さいました。
 良い実習方法ですよね。

投稿: チェス | 2004.10.11 10:43

そうなんですよ,2次元だ3次元だって説明するより,作っているうちに,地形図のなんたるかが,なんか笑い話のようにわかっていきます。
“トラフ”なんて言葉は,地学勉強してないと耳にすることはありませんよね。トラ?トラフグ??豆腐の仲間???
ペルセウス座流星群の記事,これから拝見させて頂きます。

投稿: かねごん | 2004.10.11 23:58

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 地形模型:

« 天体望遠鏡 | トップページ | 餃子の王将 »