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いちばん最初

 こんばんは、チェスです。

 この頃のワープロソフトは、色々とまぁ、痒いところに手が届くというか、お節介にも程があるだろうというか、そんな機能が装備されています。会社同士で締結する契約文書などの案を作成するのも、小職の仕事のうちなのですが、そんな文書を作っている時に、「この表現はおかしいよ」ということをワープロソフトが判断して、該当箇所に波線を引いてくるのです。
 どんな箇所かというと、「互いに交換し」という一節に引かれています。一瞬、どうしてここに文句をつけてくるのかな、と思い、「ああ、これは重複表現ということなのだな」と気が付きました。
 交換という言葉自体は名詞ですが、「する」がくっついて「交換する」という動詞にして使っているわけです。で、「交換」という言葉を辞書で引いてみると、①とりかえること。(例えば「電池を~する。」)②とりかわすこと。(例えば「~留学生」)と出ています。契約文書においては②の意味で使っているのですが、とりかわすからには言外に「お互いに」という意味が隠れているから、「互いに交換し」は「互いに」の部分が重複するということになるのでしょう。ならば、「互いに取り交わし」という表現ならばどうなのかな、と思って、試しに打ち変えてみました。すると、問題の波線が消えましたから、「まぁよかろう」と許してくれたらしいです。
 このテの重複表現で、よく使ってしまうのが、「いちばん最初」同様の「いちばん最後」という奴です。「最」の字には「もっとも」という意味がありますから、表現としては「最初」「最後」で意味を尽くしているわけです。
 だから「最」の字を使っている熟語には要注意なんですね。他には「最高」「最低」「最良」「最悪」「最速」「最新」などたくさんあります。これらの熟語には「いちばん」などとはくっつけないで使いましょう。
 「いちばん最高の気持ちです。」「今まででいちばん最低の成績だ」「いちばん最新のヴァージョンのソフト」なんて、ついうっかり使っていそうな表現ではありませんか。

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