« だらしがない | トップページ | 京浜急行 »

入力装置

 こんばんは、チェスです。

 ちょっと前に本欄で、「日本語変換」のことを書きました。日本語に変換してくれるディヴァイス「MS-IME」のことをこき下ろした記事です。
 しかし、我々はそんなものではない、もっと不便を強いられているのではないか、とつらつら考えています。

 こんだけパソコン内部の演算装置や記憶装置が高速化、大容量化した、というのに、入力装置の方は、いつまで経っても旧態依然とした「キーボード」なるものに全面的に頼りっきりだ。いったいこれはどうしたことなのだ!責任者出て来い。

 富士通が開発した、日本語入力に関しては画期的と言われている親指シフトキーボード、これはそれまで「カナ」のキーが4段に割り振られていたのに対して、3段に割り振っており、入力に際しては左右の親指にそれぞれシフトを受け持たせることによって、3段に割り振ったカナキーを使い、1ストロークで全てのカナ入力を可能にした、という点において、確かに画期的なものです。
 そいつは確かにいい、と思うのですが、慣れ親しんだキーボードのアルファベットの配列から、親指シフトのキーの配列を再び1から覚え直すというのは・・これはまた何とも、ということで、2の足を踏ませるのです。

 何気なしに「慣れ親しんだアルファベットの配列」と書きましたが、これは言うまでも無く、「英文タイプライター」のキー配列をそのまま持ってきているもので、「QWERTY(クワーティー)」配列、と呼ばれています。なんじゃ、そのクワーテーとは?とお尋ねの貴兄には、じっくりアルファベットの並んだキーボードを眺めなおしていただきたく候。主要な3列の並びの上段、一番左は、「Q」でござろう。そこから右に文字を並べていけば、上の様になるだけじゃ。

 そうかそうか、と感心して帰ってはいけません。この配列、なんでこんな不思議な並びになったのでしょうね。英語でもっとも登場頻度の高い文字は、「E」だそうですが、それをわざわざ左手中指の受け持ちにさせています。まぁ、英語であればそうそう使うことが無いであろう「Z」が左手の小指の受け持ちなのはわかる。「Q」だってそんなには使わないだろうから、左手小指の辺境の地に追いやって正解でしょう。でも、右手人差し指という、ここに「E」が欲しいナ、というべき位置には、なんと「J」がいます。英語で「J」はそんなに使うかいな、と考えてしまいます。相当頻度が高いだろう「A」にしたところで、左手の小指です。こんな配置なので、小職なんぞはしばしば「A」が抜けてしまうのは、以前に書いた通りです。

 この疑問に対しては、こんな説明がありました。タイプライターの開発初期のものは、キーボードの打ち込みを紙に印字する原理が、機械式であった。これは、全くのメカニズムに頼っていたので、あまり使い易い配列のキーボードにして、早打ちをされてしまうと、機械が追いつかずに、印字がうまくいかなくなる。よってわざわざ使い難い配列にしているのだ、という話です。別に裏付けを取ってはいませんが、なる程ありそうな話だが、うまく出来すぎている、とも思いました。
 現在のタイプライターは、機械式の印字ではなくて、電気式です。ですから、相当の早さで打っても、印字に影響がでる、ということは無いでしょう。ましてやパソコンにおいては関係無し。
 ならば、アルファベットの配列にしてからが、使用頻度の高い文字を右手中央段に、ついで左手中段に並べて、あと右手上段、左手上段、右手下段、左手下段、という風に追い込んでいけばよろしいでしょうに。この不自然な並びが、なんで延々と続いているのでしょうね。

|

« だらしがない | トップページ | 京浜急行 »

コメント

Christopher Latham Sholesがこのキー配列をデザインした時には、そもそも左右の人差し指だけを使って打つことが想定されていた、というのが真相のようです。つまり、FとJのホームポジションなどという概念がそもそもなかったわけです。で、設計の最初の段階ではキーを捜しやすいように、上段にAEI YUO、中段にBCDFGHJKLM、下段にZXWVTSRQPNが並んでいたようです。つまり、上段は母音、中下段は子音で、かつA~Mは左から右へ、N~Zは折り返して右から左へ並べてあったわけです。その後、子音で最も使用頻度の高いTを上段に移動したり、連続して使う頻度の高いEとRを並べたりした結果、現在のキー配列となったようです。

投稿: 安岡孝一 | 2005.01.02 23:01

 チェスです。
 お正月早々、非常にためになるお話をありがとうございました>安岡様。

 うーん、キー配列の最初は、両手人差し指だけの打鍵入力が想定されていたとは・・
 本当に勉強のタネは尽きないものですなぁ。

投稿: チェス | 2005.01.02 23:20

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 入力装置:

« だらしがない | トップページ | 京浜急行 »