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2004.09.25

国連

 おはようございます、チェスです。

 小泉首相が、ニューヨークの国連本部の総会議場で演説をしましたよね。で、マスコミからも「日本は常任理事国として責任を果たす」といった意味のことを言ったと注目されました。同じ演説に、「敵国条項の撤廃」を要求しているとも報じられています。
 日本では「国際連合」=略して「国連」と称していますが、英語では the United Nations ですから、連合国とでも訳すのが適当なのです。でも、第2次世界大戦後の枠組形成のための組織として立ち上がったのに、独裁枢軸国家と戦った「連合国」と同じではマズい、ということから国と国との境を越えて、平和のための協力をしていこう、という組織なのだよ、という意図をもって「国際連合」という耳に良い響きの日本語訳をつけたんでしょ、と考えています。
 でも、第2次世界大戦の戦勝国、その中の主要メンバーをもって構成されている常任理事国ですから、前大戦でアメリカに弓を引いたドイツ、日本などは、「常任理事国になりたいよぅ~」と言ってみたところで、なれるわけがないのです。
 それが、首相が撤廃を求めている「敵国条項」です。この国は、世界平和に対して前科があるのだよ、とはっきり烙印を押されているのです。
 一体、戦後何年経っているんだ、日本は国連への分担拠出金をどのくらい出していると思っているのだ、と言っても、敵国条項が厳然と存在する限りは、常任理事国入りなぞ夢物語ですね。
 奴は一度警察のお世話になっているから、生徒会の役員なんてとんでもないよな、と言っているわけです。

 大戦後の枠組を決め、そいつを維持していく組織として捉えるならば、日本人にとって耳障りの良い国連という組織は、敵国条項を撤廃することはないでしょうね。現在の常任理事国の「拒否権」を含めた大きな発言力、影響力が薄れてしまう国連改革なぞ、真面目に取りくむわけがありません。
 本当に国境を超えた平和のための組織であるならば、いつまでも「敵国条項」を残していること自体が矛盾するのです。日本にとっての常任理事国入りが、敵国条項の撤廃とセットで必要、と訴えたのは、それが必要だからなのでしょうが、常任理事国なんてのはどうでもいい、とまでは言いませんが、日本にとって本当に必要なのは国連を「平和を維持するための組織」に改革するための「敵国条項の撤廃」ではないかと思います。国連が、戦勝国の枠組維持のための組織でありつづけるのなら、巨額の分担拠出金は、本当に必要な経費を差し引いて、減額するべきであると考えます。

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