西へ向かう台風
こんばんは、チェスです。
今年は台風の当たり年でしょうか。まだ7月なのに、日本へ接近してくる台風は、早二ケタの10号だそうです。
この台風の進路予想図を、テレビやインターネットの気象情報で見てみると、南から日本目指して北上してきた台風が、伊豆諸島の南の方で、進路を西に取っています。スピードは非常に遅いものの、ゆっくりと西に進み、日曜日あたりに九州か四国の西の方に上陸するのではないか、と言われています。
大抵、台風の進路予想図では、南の方で発生した台風が、次第に勢力を増しながら南西諸島あたりまで北上を続けてきて、ここらで日本見物に行ってやるか、とばかりに進路をやや東寄りに変更し始めて、九州の南から、四国の高知県あたりをターゲットにして北東~東北東くらいの進路で進んできます。同時に、日本の上空あたりまでくると、行き脚がつくというのか、時速も30~40km/hくらいの速度になり、本州中部あたりになると更に速度を上げて、温帯低気圧に変わってさようなら~と去っていく、というのが相場かと思っていました。
今回のは、どうも台風の通常の進路上に、どっかりと進路を阻む高気圧があって、北東に向きを変えられないので、仕方無しに西へ向かっているみたいですね。仕方ないので、スピードも遅いのでしょう。
yahoo!の台風情報などをみると、衛星からの連続写真を見ることができますので、中々面白いですね。
北半球においては、台風は左巻きに渦をまいています。これもはっきり確認できますね。
昔、高校生の頃に習った(か、あるいはクラブの勉強会での話題だったかもしれない)のですが、こいつは、「コリオリの力」というのが働いているためだそうです。コリオリというのは、フランスの科学者の名前です。
台風は、熱帯からちょいと北(か南)にずれたあたりで一番発生しますが、発生のメカニズムはすっとばして(本当は説明をうまくやる自信がないので)、出来つつある台風のエネルギーというのは、結局のところ強烈な上昇気流です。中心付近の空気がどんどん上昇していきますので、そうするとバランスを取るために周辺の空気が、中心に向かって流れ込んできます。ところが、地球は東へ自転していますから、南から流れ込もうとした風は、東の方へ(右の方へ)ズレてしまいます。周辺の流れ込む風が、全部右の方へズレてしまうので、結局台風の渦巻きは、左巻きになります。「右にずれるのに、左巻きなの?」とおかしいと思う人もいるでしょうが、紙に書いてみるとわかります。真ん中に台風の中心をおいて、各方向から中心へ向かって吹き込む風を、全部右にずらして書いてみてください。左巻きの渦が出来あがります。
鳴門の渦潮というのがありますが、あれはコリオリの力ではなくて、カルマン渦というそうです。
興味ある方は、調べてみてくださいね。
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