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ペルセウス座流星群

 こんばんは、チェスです。

 又々、古い話で恐縮ですが、小職が高校生の時は、「物理化学部 地学班」というクラブに入っておりまして、高校の3年間はほとんどクラブ活動で過ごしていたという記憶があります。
 その3年目、つまり高校3年の夏休みだったと思います。
 その年は、「ペルセウス座流星群」が極大活動となる、という予想がされておりまして、我々地学班としてもペルセ群の観測をしよう、ということになりました。ペルセ群の最も活発な時期は、学校の夏休みにあたっていますから、合宿をして観測をするには好都合なわけです。

 テント、シュラフ、その他装備一式をかついで、福島県の吾妻小富士の側、浄土平キャンプ場というところに合宿に行きました。
 幸いお天気に恵まれ、ペルセウス座流星群を見ることができました。
 ただ、単に流星をみるだけでは、これは観測になりません。何時何分どこでどんな方向に、どのくらいの明るさの流星がとんだ、という記録ができて、初めて意味のある観測になるのです。
 とは言え、高校生のことですし、我々は流星観測は初めてでもありました。
 もっとも初歩的な、「計数観測」をやろう、ということになりました。

 こいつは、何人かで空の全周を分割して、自分の受け持ち区域に流星が飛んだ場合には、その旨を報告する、という単純なものです。大変であり、しかもつまらないのが記録係りです。
 我々はその時、全天を6分割して、6人で手分けをして空を眺めていたと思います。大変でつまらない記録係は、くじ引きかじゃんけんで決めたと思います。
 流星が飛ぶと、受持ち区域から報告が上がります。
「3番~群 2等~」 流星群の特徴は、空のある一点から放射状に流星が飛ぶことで、その中心を放射点とか輻射点とか呼びます。その放射点を中心に飛んだ流星は、群流星として、報告するのです。放射点は時間の経過とともに移動していきますので、最初のうち、2番、3番受け持ちから盛んに報告が上がっていたと思うと、段々に報告が4番、5番に移動していく様子が面白かったです。が、そろそろ忙しくならなければいけない受け持ちから、どうしてかさっぱり報告が上がりません。さすがに記録係りが、おかしいと思って、「6番が全然飛んでいないのはおかしいぞ、おい、五月女、起きているのか!」と怒鳴りました。五月女というのが6番区域の受け持ちだったのですが、本来彼は地学班といっても地質、岩石などの専門で、天文観測はついてきただけ、というメンバーでしたから、カンテツは苦手で寝てしまったらしいのです。
「誰か、五月女を起こせ!」と記録係りが再びどなりましたが、メンバーはみんな自分の受け持ちでいつ流星が飛ぶかわかりませんから、空から目を離して起こしに行くわけにはいきません。結局、6番の隣接区域受け持ちが暫くカバーしている間に、一人が五月女を起こしました。「あまり飛ばないので退屈になって寝た」と言っていました。

 やがて4時になり、4時半になると、早くも東の空が白み始めてきます。段々と東から明るくなっていく様子は、それは美しい様子でした。
 夜明けと共に観測は終了し、テントに引き上げて一眠り、というところで、唯一の1年生がお湯を沸かして、全員に紅茶を振舞ってくれました。あの時に飲んだ紅茶ほどうまい紅茶は、その後飲んだことがありません。

 この年、全国的にはあまり天気が良くなくて、ペルセ群の極大を観測できたグループは少なかったみたいです。我々の観測データは、天文愛好家の中では有名な「月刊天文ガイド」に掲載されました。

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コメント

ずいぶん前の記事にコメントしてすみません。
8月を捜していたのですが,こんなところに…。
ようやく見つけて読みました。
やっと例の五月女さん事件のことを理解しました。
良いですね。高校時代にこんな経験をされているなんて。
それから,地道な記録取り。
これが何より科学する上で一番大事なことだと思います。
今年は,紫外線量の測定を生徒とやっています。
最近は天気予報で紫外線情報を流していたり,夏前にはテレビ番組などでもよく取り上げられていましたが,どれくらい紫外線があるのかなんて,計測しないとわかりません。近頃は手頃な価格でもないけど,紫外線量を測定できる機器も販売されていて便利ですね。
赤ちゃんに紫外線を浴びせすぎないように,なんて宣伝しながらこの機器が売られていました。
温暖化もそうですが,紫外線量の増加も注目すべきかもしれません。

投稿: かねごん | 2004.10.12 00:13

 かねごん様、おはようございます。チェスです。

 すいませんでした。この記事にリンク貼っておけば良かったですね。随分お探しになったと思います。
 五月女とは少し前に、久しぶりに会って一杯やりました。昔話に花が咲きました。
 紫外線量を測定する機械などが市販されているんですか。それは知りませんでした。勉強のタネは尽きないなぁ。
 赤外線天文学というのがありますから、紫外線を観測する天文学もきっとありますよね。X線やγ線天文学というのが確かあったと思います。
 紫外線と皮膚ガンの発生の相関関係などもあるのでしょうか。

投稿: チェス | 2004.10.12 07:37

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