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自家用車 その4

 みなさん、こんばんは。チェスです。

 スタイルもメカニズムも気に入っていたにも拘らず、売却されてしまったスバル・レガシィ。でも、ステーション・ワゴンという荷室広大で使い勝手の良いクルマにはすっかり惚れ込み、以後買い替えるクルマから、4ドアセダンという車種の選択肢は消えていました。

 各社からミドルクラスのステーションワゴンが出ていたので、選択に困ることはありませんでしたが、レガシィの様な「決め打ち」に至る魅力を持つクルマには出会うことなく、色々と目移りをしていました。そろそろ世の中では、「ミニヴァン」と呼ばれる3列シートの7人乗車が可能なマルチパーパスカーがブームになりつつあり、ホンダには、以後同社の屋台骨を支え続けることになる名車「オデッセイ」が登場していました。当然、オデッセイを無視する訳にもいかず、カタログを貰いに上野にあるホンダクリオのお店を訪ねたのが、以後長い付き合いとなる、ホンダクリオ東京の大沢氏との出会いの最初でした。

 ホンダには、3系統のディーラーがあります。クリオ、ベルノ、プリモの3つです。
 小職がカタログを貰いにふらっと入ったのは、クリオ東京の本社(上野)だったのです。大沢氏はたまたま業務の都合で本社に来られていたのです。当時大沢氏は、クリオ東京の日本橋営業所の所長を務められていましたので、次にクルマを見に行く時は、日本橋営業所に出かけていきました。

 日本IBMの巨大なビルを近くに望む日本橋営業所は、都心のディーラーだけに小さなショールームでした。大沢所長はにこやかに迎えて下さり、オデッセイやアコード・ワゴンを見せに、営業所の上層にある、納車を待っている車置き場に連れていってくれました。
 当時はそれほどホンダ一辺倒という事はなかったのですが、競合させた次期モデルのレガシィは、担当した営業マンが大沢所長の敵ではなく、何時の間にか、「アコード・ワゴンにしようか、オデッセイがいいか」ということになってしまっていました。

 自動車を、まして新車で買おうとするならば、庶民には安い買い物ではありませんから、メーカー、クルマそのもの、アフターサービスなど、様々な観点から研究して買う方が多いと思います。
 ところがチェスは、その後3台に亘って、この大沢所長からホンダ車を買い続けることになったのであります。この時は結局、ホンダのアメリカ生まれのUSアコード・ワゴンを、次に国内生産となったスタイリッシュなアコードワゴンを、更に1モデルのみで消えてしまった薄命なクルマ、「アヴァンシア」を買いました。

 今して思うと、これらのクルマは1度として車検を通すことなく、3年以内に次々と買い替えていったのです。もったいないことをしますよね。この間付き合いのあった大沢所長は、日本橋営業所から、葛西営業所の所長に転勤され、次いで足立区の営業所長に転勤されました。その後、柏だったか我孫子だったか、その方面の営業所に行かれたのですが、その頃は残念ながらホンダから足を洗ってしまったので、お店を訪れるチャンスはありませんでした。
 ともかく、大沢所長はホンダのクルマが好きで、バイクが好きなモーターファンであり、お話をしていてこれだけ気持ちの良い人はいませんでした。

 クルマという「結構高い買い物」にもかかわらず、購入の動機づけとなったのが、ディーラーの所長が気に入ってしまったから、というのは、クルマの売り方がかつての「飛び込みセールス」から「ディーラーでの待ちのセールス」になった現在においてもなお、営業マンという職種の重要性を物語る一つのエピソード足りうるのではないでしょうか。(つづく)

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コメント

ほほう、車検を一度も通さなかったと・・・。
チェスさんはお金持ちですか?

「アヴァンシア」とはマニアックですねぇ(笑)
後ろから見ると、現行の「オデッセイ」に
似てなくもないですが・・・。

チェスさんは、良い人とめぐり合えたようですね。
売るときだけ一生懸命で、買った後は知らん顔という奴も
いますからね。私が今の車を買ったときがそうでした。
今年の1月に二度目の車検を通しました。
買ったのは私でしたが、父親が殆ど乗り回しており
大変気に入ってるらしくて、当分今の車を乗り続けることに
なると思います。
もっとも買い替えるお金がないのですが・・・。

投稿: けろちゃん | 2004.04.19 23:41

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