縁日のヒヨコ
昔のお祭りの縁日では盛んに売られていて、今は全く見かけなくなったものに、「ヒヨコ」があります。そのままの状態で売られているヒヨコの他に、青や緑にスプレーされたヒヨコも売られていました。これら、縁日に売られているヒヨコに共通して言えることは、「全て雄鶏である」「大抵、数週間程度で死んでしまう」ということでしょうか。
この、鶏の雛の雌雄を鑑別する技術というのは、日本人が世界に冠たる技術を持っているそうで、日本人の鑑別師が世界中で活躍しているそうです。(ということを、井上ひさし氏の著作で読んだことがあります。確か、氏のご兄弟にこの鑑別師がいらっしゃるとか)
雌鳥は養鶏場へ送られ、雄鶏は縁日屋が買い叩くのでありましょうか。
チェスも、小学生の時に、ヒヨコを買ってもらったことがあります。
ヒヨコを卓袱台に乗せ、端まで歩かせて、端から突き落としたら必死で飛ぼうとするのではあるまいか、と思って遊んだことがありました。見ていた母親に怒られました。
「あんたが、何十メートルの高さの崖から突き落とされたら、どうなるわけ?」
母親が怒るのは、もっともだ、と思いました。
その様に子供の慰み物にされたヒヨコが育つ筈もなく、例外となりえずに、やがてヒヨコは死んでしまいました。父親と一緒に、近所の神社の境内に埋めました。
そこへ埋めたことをすっかり忘れた頃、近所のワルガキとその神社で遊んだ時、鳥の骨が出てきたのにびっくりし、懸命に全容を発掘しました。当然そいつは、かつてのヒヨコの亡骸だったのですが。
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チェスさんと、同年代のせいか、ヒヨコを売っているところについては、私も記憶があります。私の場合は縁日ではなく、小学校の校門の前で売っていました。私の小学校は、地方都市ですが、県庁所在地で、そうですね、東京でいえば下町みたいなところでした。学校の帰りに校門の前に人だかりができて。でもその場では買ってはいきませんでしたけど、何人かがあとで買って行ったようです。そのヒヨコが大きくなって鶏になり、始末に困り、一種の騒音公害にもなって問題になったようです。今は、ヒヨコを売るなんてこともなくなりましたね。それこそ「鳥インフルエンザ」で大問題ですね。
また、縁日なんてものもありませんね。私の住むところはニュータウンなので、そういったものもなく、寂しいことです。娘を初詣などて、大きな神社に連れていくと、縁日が珍しいようで、時代の流れというか、少し残念ですね。
投稿: 水泳中毒患者 | 2004.03.23 20:18
縁日のヒヨコと言えば、苦い思い出があります。
うちの弟が買ってきたのですが、
部屋の中で放していたのを知らずに
うっかり床に座ってしまいました。
まさか自分のお尻の下にいるとは思いませんでしたから。
家族全員が「あーっ!」と叫んだのに驚くと
そこにはヒヨコがいました。
命に別状はなかったのですが、足の骨が折れてしまいました。
私は自分の部屋で泣いてしまいました。
その後ヒヨコは大きくなり、びっこをひきながら
歩いていましたが、鳴くと近所迷惑になるので
農家の方に御願いして引き取ってもらいました。
それ以前にもチャボを飼っていたことがありますが、
野良猫にさらわれました。
それ以来、猫は好きになれません。
縁日というか、うちの町内も盆踊りとかあるのですが、
テキヤを一切入れないので、物足りないですね。
町内会の婦人部が中心となって店を出しています。
うちの町内も過疎化が進んでいます。
子供はとくに少ないですね。
余談ですが、私の通っていた小学校は
生徒数で日本一になったことがあります。
NHKが取材に来ましたから・・・。
投稿: けろちゃん | 2004.03.23 21:55